給与計算を自動化すれば、企業はコストや人為的ミスの削減などさまざまなメリットを享受できる。本記事では自動化によるメリットを7つ紹介する。
社内の業務プロセスの効率や精度を高める方法を探している企業のリーダーなら、給与計算の自動化がいかにメリットをもたらすかに気付いているかもしれない。
業務プロセスを自動化しても、給与の支給に必要な手作業を全て省けるわけではない。しかし、作業の大部分をソフトウェアに任せることで、ミスの削減や作業時間の短縮、コスト軽減などのさまざまなメリットが得られる。また、税金の自動計算や勤怠データの統合も、給与計算の自動化で実現できるタスクだ。
さらに詳しく見ていこう。
給与計算の自動化とは、給与支払いの業務を担当するチームの作業手数を、ソフトウェアの活用によって減らすことを指す。ソフトウェアなら大量のデータも一定のペースで高速処理できるため、一般には自動化した方が手作業よりも信頼性が高まる。
また、給与計算を自動化すれば、給与関係のデータ収集や承認作業、データの迅速かつ効率的な提供が容易になる。
給与計算プロセスを自動化する場合、ソフトウェアが担当できる業務を以下に挙げる。
従業員のデータに変更があった場合、通常は担当者が人事システムに変更後の情報を入力する。データ連携機能などに対応している製品を使い、必要な設定をすれば、変更した情報も給与計算ソフトに転送可能だ。
人事システムのモジュールを給与計算にも使っていれば、給与計算チームはデータに簡単にアクセスできる。しかし、給与計算ソフトと人事システムが分かれている場合は、データ転送用のインタフェースが必要になる。
従業員や会社が支払う税金の計算には多くの時間がかかることもある。特に会社が税法の異なる地域で従業員を雇用している場合は複雑さが増す。
給与計算ソフトがあれば、税金の計算を支払い期間ごとに自動で実施してくれる。
給与計算ソフトの多くには、支払額が従来と大きく異なる場合に、その部分を強調表示する機能がある。この機能を使えば、給与支払期間において労働時間を記録していない時給労働者がいる場合にも、それをシステムが警告するよう設定できる。
給与担当チームは全てのデータをダブルチェックしなくても、問題が発生しそうな項目を素早く発見できるようになる。
給与計算ソフトは書く従業員の適切な控除額を自動で計算できるため、手動計算の手間を省ける。
多くの従業員は福利厚生費を支払っているが、給与計算ソフトはそういった費用をそれぞれの給与計算に自動で組み込む。
上司による勤怠の承認記録や勤怠管理システムから取得したデータを、給与計算ソフトに送信できる。
これにより、給与担当チームは労働時間や休暇・病欠の記録、また時間外労働手当や交代勤務の割増賃金といった例外的な情報にアクセスできるようになる。
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