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生成AIと従業員のやりとりを“見張る”「AIファイアウォール」って何?

生成AIの登場によって、企業が対策すべきリスクがさらに増えたといえるだろう。そんな中、生成AIの利用時にセキュリティやガバナンスを確保するための「AIファイアウォール」というものが、にわかにトレンドになっているらしい。生成AIと利用者とのやりとりを監視するというが、一体どのようなソリューションなのか。

» 2024年06月28日 08時00分 公開
[キーマンズネット]

 先日、とあるお宅に伺った。

タンドールと呼ばれる窯でタンドリーチキンを焼くためだ。

 個人的にカレーに関する活動をしている関係で、カレーにまつわるさまざまなスペシャリストが集まる会に所属しているのだが、タンドールが設置できる自宅があることがうらやましい。

 前日にタンドリーチキン、正確には骨のついていないチキンをスパイスにつけ込むチキンティッカを持ち込み、串に刺して程よく焼き上げる。

 かなりうまい。フライパンやオーブンに比べて、輻射熱で焼くと格別においしい気がする。

生成AI活用の必需品になる? 「AIファイアウォール」とは何か

 最近、セキュリティについての話題がいろいろなところで取り沙汰されている。生成AIの登場によって、企業が対策すべきリスクがさらに増えたといえるだろう。そんな中、生成AIの利用時にセキュリティやガバナンスを確保するための「AIファイアウォール」というものが、にわかにトレンドになっているらしい。生成AIと利用者とのやりとりを監視するというが、一体どのようなソリューションなのか。

 ランサムウェアが猛威をふるい、有名な動画配信サービスも甚大な被害を受けていることはご存じに通りだろう。筆者は普段からいろいろなITソリューションに触れる機会があるが、とにかくセキュリティネタが多いという印象だ。

 ランサムウェア含めたマルウェア対策としては、エンドポイントの振る舞いを検知するEDR(Endpoint Detection and Response)製品から外部脅威への対策としてのSASE(Secure Access service Edge)ソリューション、ラテラルムーブメントを防ぐ内部のセグメンテーションに関するソリューションまで、いろいろなセキュリティ商材が登場している。企業としてもどこから手をつけていいのか、どこまでの対策が必要なのか、全体の青写真を描くこともかなり難易度が高い印象がある。

 企業をサービス停止に追い込むようなマルウェアが増えてきたことで、経営陣もセキュリティ関連ソリューションに積極的に投資せざるを得ない状況だろう。さまざまな企業にインタビューした際にも、かつてないほど社内稟議が通しやすくなっているという話はよく聞く。

 最近新たに聞いたのが、LLM(大規模言語モデル)を活用したアプリケーションを利用する際に役立つ「AIファイアウォール」だ。このソリューションは、海外でトレンドの一つになっているという。

 AIファイアウォールは、ゲートウェイとして生成AIエンジンと利用者の間に介在し、脆弱(ぜいじゃく)性のあるコードがないか、個人情報や機密情報が含まれた情報がプロンプトを通じて受け渡しされていないかどうかなどをチェックする。セキュリティやガバナンスの強化に役立つもので、生成AIを業務プロセスに組み込みたい企業にとって有効なソリューションになる可能性は高い。

 いずれ詳しく特集を組む機会もあると思われるが、生成AIのセキュリティを確保するためには、他にもいろいろなソリューションを組み合わせる必要があるようで、今後も情報を集めていきたい。

我が家にタンドールを導入する方法、何かないものか。

 せっかくタンドールに火を入れたので、ナンはもちろん、アジやレンコンなどをスパイスづけした焼き物も堪能。チキンティッカを投入したバターチキンカレーも満喫させてもらった。

 予定があって先に引き上げたが、充実のひと時だったなぁ。なお、チキンティッカのレシピは生成AIに教えてもらったものだ。なかなかのレシピを教えてくれた。

 我が家にもタンドールを導入したいが、全くスペースがない。家族が受け入れてくれる見込みもないのだが。

 今度、タンドール導入を家族に受け入れてもらう方法を生成AIに聞いてみよう。ベストな解決策が提示されることを切に願いたい。


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