RSUPPORTは、ランサムウェア対策ソフト「WhiteDefender」の日本国内での提供を開始した。低価格かつクラウド型ソリューションのため専門人材不足の企業でも導入しやすく、従来のセキュリティ製品とは異なる対策方法が特徴だという。
RSUPPORTは2026年4月1日から、ランサムウェア対策ソリューション「WhiteDefender」の日本国内における提供を開始した。
「WhiteDefender」は、従来型のウイルス対策ソフトでは検知が困難なランサムウェアの脅威に対し、挙動分析に基づくアルゴリズムを採用することで高度な防御を実現したセキュリティソリューションだ。韓国のセキュリティ専門企業Everyzoneが開発したソリューションであり、日本国内ではRSUPPORTが総販売代理店およびテクニカルサポートを担っている。
近年、AI技術を悪用したランサムウェアやサプライチェーンを標的とした攻撃による被害が拡大している。攻撃者は、セキュリティ対策が比較的強固な大企業を正面から狙うのではなく、対策が十分でない関連企業や取引先を経由して侵入する手法を多用している。特に中小規模の企業では、コスト面や人材面の制約からセキュリティ対策が手薄になりがちであり、被害の温床となりやすい。
「WhiteDefender」は、ランサムウェアに特化した防御機能を備えたセキュリティ製品だ。従来型のウイルス対策ソフトが既知の脅威への対応を主とするのに対し、本製品は端末上の挙動を分析するアルゴリズムを採用しており、未知の攻撃であっても検知し、遮断できる。PCのロックやファイルの暗号化、データの不正利用といった被害を未然に防ぐことが可能だ。
提供形態はASP型のクラウドサービスであり、企業側で専用サーバを用意する必要はない。これにより導入時の負担を抑えつつ、運用の手間を軽減する。ソフトは、「WhiteDefender Platform」(WDP)と呼ばれるクラウド基盤をによって管理する仕組みだ。管理者はブラウザから各端末の保護状況を確認できるほか、セキュリティポリシーの設定も一元的に実施できる。
導入しやすい価格設定も特徴だ。PC用ライセンスは1台当たり年額7800円(月額換算650円/税別)で、従来のEDR製品と比較して負担を抑えたという。既存のアンチウイルス製品と併用することで、多層的な防御体制を構築できる点も強調している。サーバ用ライセンスは1台から導入可能であり、段階的な展開に対応する。
RSUPPORTがこれまで培ってきたリモート制御技術との連携も計画されている。拠点の端末で異常が検知された場合、管理者は遠隔から状況を確認し、隔離や復旧などの対応を迅速に実施できる仕組みが、2026年度中に実装されるという。
同社はこれまで、遠隔操作サービス「RemoteView」やサポートツール「RemoteCall」を提供し、場所に依存しない業務環境の構築を支援してきた。今回の新製品の追加により、働く場所が分散する環境においても安全性を確保する体制を強化する。
サイバー攻撃が複雑化する中で、企業規模を問わず対策の必要性は高まっている。RSUPPORTは、導入障壁を抑えたサービス提供を通じて、幅広い企業におけるセキュリティ対策の底上げを目指す考えだ。
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