企業がWeb会議ツールを選定する際には、以下の点を考慮する必要がある。
映像や音声の途切れがない安定した接続を確保できるかが重要だ。不安定な接続は会議の効率を下げる恐れがある。また、他のウィンドウも開いた状態で安定した接続が可能かどうかも確認しておきたい。
自社が導入している既存のツールとの親和性も重要だ。例えば「Microsoft 365」を導入しているのであれば、「Microsoft Teams」を使うことでチャットツールとWeb会議ツールを統合できる。「Google Meet」は「Googleカレンダー」との相性が良く、カレンダーに会議を登録するとGoogle MeetのWeb会議が自動で作成される。
Microsoft 365や「Google Workspace」「Webex」、ZoomなどはISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)クラウドサービスリストにも挙げられている。Web会議ツールは社外の人と関わる窓口にもなるため、そういった情報も参考にしてセキュリティが適切に確保されているツールを選びたい。
他者が開催するMTGに参加するだけであれば無料で利用できるツールも多いが、無料プランは有料プランに比べて機能が限られる。「Zoomの利用頻度が多い営業部門では有料プランを契約」「Teamsを主に使用し、Zoomは無料プランでのみ利用する」など、自社の状況に合わせてプランを選択したい。
製品名 | ベンダー名 | 特徴 |
---|---|---|
Zoom | ZVC JAPAN | コロナ禍で一気に利用が拡大したWeb会議ツール。無料プランも用意されている |
Microsoft Teams | 日本マイクロソフト | Microsoft 365に含まれるチャット/Web会議ツール。「Microsoft Teams Essentials」と呼ばれる単体の製品もある |
Google Meet | グーグル | Google Workspaceに含まれるWeb会議ツール。ブラウザ上で動作する。Googleカレンダーとの連携に強み |
Webex | シスコシステムズ | Ciscoが提供するWeb会議ツール。電話との連携やセキュリティに強み |
以下はキーマンズネットで掲載しているWeb会議の比較に関する記事だ。ツールの導入、運用にぜひ役立ててほしい。
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