採用管理システムはクラウド型が主流になっている。一部の例外を除いては主要な機能にそれほど大きな差はない。しかし細かな点においてはそれぞれ個性があるため、製品を安易に選ぶと自社のニーズにそぐわないものを導入してしまう危険性もある。
以下のような点に留意しながら、自社の事情やニーズ、採用戦略にマッチした製品を慎重に選びたい。
初期費用の有無や月額料金の価格には、サービスごとにある程度の差がある。安ければ安いほどいいというわけではない。一般的には高機能なサービスほど高く、機能が絞り込まれているサービスほど安いため、自社が必要とする機能と予算感とのバランスを見極め、最適なサービスを選びたい。
また価格だけでなく、課金方法にもサービスごとに若干の差がある。多くのサービスは年単位でライセンス契約を結ぶが、中には月ごとの従量課金制をとっているものもある。時期によって採用活動の業務量に大きな変動があるような場合、毎月の「候補者の登録数」に応じて課金額が変動するようなサービスを選ぶことでコストを節約できるだろう。
似たような機能を搭載しているサービス同士でも、画面の見た目や操作性にはかなりの違いがあることが多い。採用管理システムは人事部門の採用担当者だけでなく、面接を担当する他部門の従業員や、社外の人材エージェントなどさまざまな立場のユーザーが利用する。場合によってはITリテラシーが乏しい高齢のユーザーも利用するため、誰もが直観的に使いこなせるUI/UXを備えたサービスを選ぶべきだろう。
一口に採用活動といっても、新卒採用と中途採用、アルバイト・パート採用とでは、システムに求められる機能にも若干の違いがある。従って採用管理システムにも、「新卒採用を得意とするもの」「中途採用を得意とするもの」「アルバイト・パート採用を得意とするもの」がある。
「そのサービスがどの雇用形態を得意としているか」を判断するには、連携している求人サイト・媒体を見るのが最も分かりやすい。複数の雇用形態をカバーしているサービスもあるため、自社の将来の採用戦略も加味しながら適切なサービスを選ぶことをお勧めしたい。
採用管理システムを人事システムや労務関連システムといった他のシステムと連携できれば、用途や使い勝手が大きく広がる。他システムとの連携性に優れたサービスを選ぶことをお勧めする。
もし既に何らかの業務アプリケーションスイートサービスを導入している場合は、その中に採用管理機能が含まれていないかどうかをまず調べてみるところからサービス選びを始めてみるといいかもしれない。
製品名 | ベンダー名 | 特徴 |
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HRMOS 採用 | ビズリーチ | 人事・経理業務をサポートするHRMOSシリーズの採用管理システム。カレンダーやWeb会議、人事労務管理ツールとの連携が可能 |
i-web | ヒューマネージ | さまざまな流入経路からの応募者の一元管理や適性検査との連携に強み |
Talent Palette | プラスアルファ・コンサルティング | タレントマネジメントシステムとして知られるが、採用管理機能も有する |
以下はキーマンズネットで掲載している、採用管理システムの比較に関する記事だ。サービスの導入、運用にぜひ役立ててほしい。
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