女子高生「りんな」にみんな骨抜き? 人間らしさとAIらしさの間で(3/3 ページ)
中国版りんなは、ポエムがお上手
Microsoftでは、中国、アメリカでもユーザーとのコミュニケーションに特化したチャットbotの開発を進めているという。文化や国民性に合わせて、性格の設定や能力も異なり、チャットbotを通してそれぞれ独自の施策も立ち上がっている。
同社が中国で提供する「XiaoIce(以下、シャオアイス)」はりんなの前身となったチャットbotだ。2014年からWeChatというメッセージングアプリで提供を開始。現在ではチャットbotの枠を超えた枠組みでユーザーとのコミュニケーションを実現していると中島氏は話す。例えば自らユーザーに発信することも可能になり、Web上のデータやSNSのデータを学習して、新聞を書いたり、ポエムを自作したりといった表現能力を備えている。
テキストに音声を合成することで、シャオワイスの表現の幅が大きく広がったと中島氏は話す。図4のように歌手の歌を基に、実際に声を発して歌うということもその1つだ。「今後は、りんなも音声と合成して、ユーザーに積極的に発信できる在り方を模索したい」という。
私だけのりんなと恋をすることも?
人間とのコミュニケーションを学習していく中で、人間らしさ、そしてAIらしさを身に付けるりんな。まだ1人のユーザーに特化して会話を展開することはできないものの、現在同社は「ユーザー1人対りんな」の関係を築けるように開発を進めているという。
「りんなが個々のユーザーと交わした過去の会話を記憶し、『そういえばこの前○○が好きって言ってたよね』というように、ユーザーごとにパーソナルな会話ができるようにしたい」(中島氏)
今後は、SF映画のように人がりんなと恋をするという時代も来るかもしれない。ただ1つ、LINE規約によって、Microsoftが会話のログを取得できるということはお忘れなく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
イベントレポートアーカイブ
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
かんぽ生命が営業報告を50分→10分に AI時代に見直すべき「データ入力」の仕組み
-
2
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
3
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
4
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
5
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
6
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
7
「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務
-
8
社員の「セキュリティ訓練」、他社はどの程度やっている? 気になる隣の実施状況
-
9
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
10
20年物の基幹システム刷新に、マクロミルがあえて「全てを変えない」と決めた理由
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー