Power Appsは庶民派? RPAの弱点を補うローコード開発ツールのススメ

RPAとローコード開発ツールを活用することで業務全体が最適化され、保守や維持のためのコストが減少し、費用対効果が増す可能性がある。

 RPA(Robotic Process Automation)をAI(人工知能)などのソリューションと組み合わせて一連の業務を自動化する「ハイパーオートメーション」が注目されている。一方で小規模な業務を自動化するにとどまり、「コストがかさむ一方で効果を実感できない」「活用が進むにつれて効果が運用コストを下回る」といった課題に悩む企業は少なくない。

 ユーザー企業でRPAの大型スケールを指揮した経験がある日本RPA協会 スケール化Evangelistの成田裕一氏は、その理由を「RPAが個別最適化のためのツールだから」としてRPAとローコード開発ツールを組み合わせた業務の全体最適化を提案した。

 同氏が解説した内容を前編と後編に分けて紹介する。前編では、RPAが個別最適に陥る課題について掘り下げたが、後編では「Microsoft Power Apps」(以下、Power Apps)や「OutSystems」などのローコード開発ツールを使った業務“全自動”の方法について取り上げる。

RPAの適用範囲拡大によってコストとエラーのリスクが増すジレンマ

デジタル・インフォメーション・テクノロジーの成田裕一氏

 RPAによる業務の個別最適化には、「コストがかさむ一方で効果を実感できない」「活用が進むにつれて効果がコストを下回る」といった課題が付きまとう。こうした課題を解決するための方法として考えられるのが、RPAを適用する業務範囲の拡大だ。業務全体の20%を自動化しただけでは個別最適化だが、90%を自動化できれば全体最適化に近づく(図1)。

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