ファイルサーバとクラウドストレージの利用状況(2023年)/前編

コロナ禍やDX推進の潮流などが、企業におけるファイル管理の在り方にも大きく影響を与えた。以前は個人利用が中心だったクラウドストレージが業務でも活用されるようになった一方、ファイルサーバ運用との共存やすみ分けが課題となっている。

 ファイル運用の見直し需要が増している現状を受け、キーマンズネットは「ファイルサーバとクラウドストレージの利用状況」と題してアンケート調査を実施した(実施期間:2023年2月7日~2月27日、回答件数:403件)。前編となる本稿では、ファイルサーバとクラウドストレージの利用率や併用率、利用サービスのシェアや今後の利用意向について取り上げる。

クラウドストレージ利用が順調に増加

 はじめにファイルサーバとクラウドストレージの利用状況を調査した。ファイルサーバの利用率は「ファイルサーバのみ利用」(30.5%)と「ファイルサーバとクラウドストレージを併用している」(53.1%)を合わせ83.6%だった(図1)。クラウドストレージの利用率は併用組の53.1%と「クラウドストレージのみ利用」(11.7%)を合わせて64.8%で、ファイルサーバの利用率が大きく上回った。

図1 ファイルサーバとクラウドストレージの利用状況

 この結果を2022年1月に行った前回調査と比較したところ、ファイルサーバ利用率が3.5ポイント減少する代わりに、クラウドストレージ利用率が8.9ポイント増加した。特に「ファイルサーバのみ利用」が7.8ポイント減と目立ち、21年に実施した前々回調査と比較すると実に21.8ポイントも減少した。

 一方、クラウドストレージの利用率は増加傾向にある。22年からの伸び率を見ると”ファイルサーバとの併用”が4.3ポイント増、”クラウドストレージのみ利用”が4.6ポイント増と堅調な伸びを示した。コロナ禍で在宅勤務を導入する企業が増加したことで、テレワーク環境下でのファイル共有に有効なクラウドストレージを選択する企業が増えていると考えられる。

最も利用されているクラウドストレージは?

 利用企業が増えているクラウドストレージについて、どのようなサービスが人気なのだろうか。

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