経理のAI導入、半数が期待も「運用できる人材がいない」が課題
TOKIUMは、経理・財務担当者946人を対象に、AX(AIトランスフォーメーション)に関する実態調査を実施した。経営層や主任以上ではAXへの関心が高い一方、導入・運用を進める上ではさまざまな課題が浮かび上がった。
TOKIUMは、全国の企業・団体で経理・財務を担当する従業員946人を対象に、AX(AIトランスフォーメーション)に関する実態調査を実施した。期間は2026年4月17日~24日で、インターネット調査によるもの。
システム導入より深刻? 経理部門のAI化の壁
調査によると、AXに関心があると答えた人は全体の52.7%だった。役職別では、経営層・主任以上が64.6%、一般職員が45.5%で、マネジメント層ほどAXへの関心が高い傾向が見られた。
AXに期待する効果として最も多かったのは、「ヒューマンエラー削減と業務品質の向上」の61.9%だった。これに「月末月初など繁忙期の業務負荷軽減・残業削減」「定型的な経理業務の自動化による時間削減」がいずれも41.7%で続いた。経理部門では、品質向上と負荷軽減の両面でAI活用への期待があることが分かる。
一方で、AI活用の課題としては「運用管理やデータ分析の人材・ノウハウの不足」が49.5%で最多だった。次いで「AI活用に必要なスキル・知識の不足」が42.5%、「導入後の継続的な運用サポートや従業員への定着支援の不足」が31.5%、「既存業務システムと連携しづらい」が28.1%となった。導入そのものよりも、運用を担う体制や定着支援がボトルネックになっている構図だ。
今回の調査結果からは、経理領域でAXへの関心が広がる一方、実務に組み込む段階では人材確保やスキル育成、既存システムとの接続といった基盤整備が課題になっていることがうかがえる。特に経理部門では、業務品質の維持と効率化の両立が求められるため、導入効果だけでなく、継続運用の体制をどう作るかが焦点になりそうだ。
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