情報処理安全確保支援士試験、10月6日に申込み開始 CBT化で受験対策はどう変わる?
情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ)が2026年度からCBT方式に移行した。2026年10月6日に前期試験の申込みが始まる。試験日時の選択や受験環境など、CBT化で何が変わるのか。情シスの受験者が押さえたいポイントを整理する。
情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ)が、2026年度からCBT(Computer Based Testing)方式に移行した。2026年度前期試験の受験申込みは同年10月6日午前10時から始まる。
これまで情報処理安全確保支援士試験は、春期・秋期の決められた日に、全国の試験会場で筆記方式によって実施されてきた。CBT化によって、試験会場に設置されたPCを使って受験する方式に変わるだけでなく、試験日時や会場の選択方法なども変わる。
では、これから情報処理安全確保支援士試験を受験しようと考えている受験者にとって、何が変わるのか。2026年9月現在、情報処理推進機構(IPA)が公開している最新情報を基に整理する。
セキスペ、10月6日から申込み開始 CBT化で受験対策はどう変わる?
IPAによると、2026年度前期の情報処理安全確保支援士試験の申込受付は、2026年10月6日午前10時~24日午後5時まで。試験は科目A-1・A-2と科目Bに分けて実施され、科目A-1・A-2は同年10月17~27日まで、科目Bは同年11月11~23日までの期間内に実施される。受験手数料は7500円だ。
2026年度からCBT化されるのは情報処理安全確保支援士だけではない。応用情報技術者試験やITストラテジスト、ネットワークスペシャリスト、ITサービスマネージャなどの高度試験もCBT方式へ移行している。
まず押さえておきたいのが、「CBT化とは何か」だ。CBTと聞くと「自宅のPCから受験できる」と考える人もいるかもしれない。だが、今回の情報処理安全確保支援士試験は自宅受験ではない。
IPAによれば、CBT方式では受験者が試験会場へ行き、会場に用意されたPCの画面に表示された問題を読み、キーボードやマウスを使って解答する。変わるのは試験を受ける場所ではなく、試験の実施方法だ。
受験者にとって大きな変更の一つが、試験日時の選択だ。これまでの春期・秋期試験では、基本的に決められた試験日に予定を合わせる必要があった。2026年度からは、一定の試験期間の中で、空席のある試験会場・日時から自分の都合に合わせて選択する方式になる。IPAは、CBT化によって受験者の負担軽減や利便性向上を図るとしている。
受験当日の環境も変わる。IPAは、CBT化に伴い、試験画面でメモ機能と電卓機能を利用できるようにすると案内している。そのため、試験会場ではメモ用紙を配布せず、自分で用意したメモ用紙や筆記用具を試験室へ持ち込むこともできない。問題文を読みながら紙に図を書いたり、計算したりすることに慣れている場合は、これまでとは異なる環境を想定しておく必要がある。
特に、問題文を読みながら紙に図を書いたり、計算したりすることに慣れている場合は、試験前に画面上のメモ機能を使うことを想定した勉強もしておきたい。CBT化を紙がPCに変わるだけと考えるのではなく、問題を読む、考える、メモするという一連の流れ変わると考えておいた方がいいだろう。
今回のCBT化で試験そのものが大きく変わるわけではない点にも注意したい。
IPAは、実施方式がペーパー方式からCBT方式に変わっても、各試験区分で問う知識・技能の範囲そのものに変更はないとしている。また、出題形式と出題数、解答数、採点方式、配点、合格基準も変更されない。CBTになったから試験内容が簡単になる、新しい知識が大量に追加されるというわけではない。変わるのは主に、受験のタイミングと受験方法だ。なお、従来の「午前I」「午前II」といった科目名称は、「科目A-1」「科目A-2」などに変更されている。
情シスにとってCBT化はメリット? 受験対策で意識したいポイント
では、情シスにとってCBT化はどのようなメリットがあるのだろうか。
大きなメリットの一つは、業務と資格取得を両立しやすくなることだろう。情シスは、社内システムの運用やアカウント管理、PC・端末対応、セキュリティ対策、クラウド導入など、日常的に対応が求められる業務が多い。これまでのように決められた日に受験する必要がなく、一定期間の中から都合のよい日時を選べるようになったことで、業務の繁忙期を避けて受験しやすくなる。
一方で、CBTならではの受験環境への慣れは必要だ。問題をPC画面で読み、必要な情報を整理しながら解答するため、紙の問題冊子に書き込みながら学習してきた受験者は、これに備えた方がいいだろう。
受験を予定しているなら、参考書や過去問題に取り組むだけでなく、PC画面で問題を読む、画面上のメモ機能を使って情報を整理するなど、本番に近い環境で解答するといい。
セキスペのCBT受験、申込期間と当日の注意点をチェック
2026年度前期の情報処理安全確保支援士試験を受験するなら、まず確認しておきたいのが申込期間と試験日程だ。
申込みは2026年10月6日午前10時に開始し、10月24日午後5時に締め切られる。試験期間は科目によって異なるため、受験を予定している人はIPAが公開する最新の試験案内を確認しておきたい。
また、CBT化に伴い、従来の試験とは当日の準備も異なる。受験票は送付されず、本人確認書類の提示が必要だ。本人確認書類を提示できない場合は受験できないため、当日までに必要なものを確認しておく必要がある。
申込みを済ませるだけでなく、試験日時や会場、当日の持ち物や受験上のルールまで事前に確認しておくことが、スムーズな受験につながりそうだ。
2027年度には試験制度も変更へ 受験のタイミングはどう考える?
今回のCBT化は、情報処理安全確保支援士試験の実施方式を変更するもので、試験制度そのものを全面的に見直すものではない。
IPAは、2027年度から新たな試験制度へ移行する予定であることも公表している。2026年度は試験の実施方式が変わる一方、2027年度には試験制度そのものの見直しが控えている。
これから情報処理安全確保支援士を目指す人は、今回のCBT化だけでなく、今後予定されている制度変更も視野に入れ、いつ、どの試験を受験するのが自分にとって最適なのかを考えておきたい。
CBT化を踏まえ、今から受験準備を
2026年度から始まった情報処理安全確保支援士試験のCBT化の大きなポイントは、単に紙の試験がPCに置き換わったことではない。
一定期間の中から試験日時や会場を選べるようになったほか、試験会場のPCで受験する方式へ変更された。メモや電卓も画面上の機能を利用するため、従来のようにメモ用紙や筆記用具を使って解答することはできない。
一方で、出題範囲や出題形式、試験時間、合格基準など、試験の中身そのものが大きく変わったわけではない。変わったのは、主に「いつ、どこで、どのように受験するか」だ。
業務と資格取得を両立したい情シス担当者にとって、受験日時を選択できるようになったことは大きな変化と言える。2026年度前期試験の申込みは10月6日午前10時に始まる。これから受験を考えているなら、まずは試験日程と申込期間を確認し、CBTという新しい受験環境も踏まえて準備を進めたい。
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