富士キメラ総研の調べによると2008年まで約50%の市場成長率が予想されているワンタイムパスワード市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、ワンタイムパスワード市場は、従業員が社外から社内システムへリモートアクセスするニーズに対応する形で市場を拡大している。今後もこのニーズは市場を活性化するものとみられる。
さらに、現在では内部統制の観点からセキュリティ強化のため、Windowsへのサインオンなど、社内システムへのアクセス管理にも適用分野が拡大している。ワンタイムパスワードを中心としたセキュリティサービスも展開され始めており、今後はB to B to Cのビジネスが拡大していくことが予想される。
市場規模(金額ベース)の推移としては、2008年まで約50%という非常に高い成長率が予想されており、それ以降も2011年度まで23〜30%という高い率で成長するものと見込まれている。
主要ベンダーでは、主に銀行などへの製品導入が進んでいることから、製品を利用した統合認証サービスメニューを追加した動きがある他、端末認証(検疫)と本人認証の両方を可能とするソリューションを開発、販売しているところもある。
市場占有率については、1社が市場全体の約70%を占有し、上位2社で全体の80%以上を占めるという状態になっており、2007年においても占有率はほぼ変化しないものとみられる。
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