古いオーダーメイドシステムが残り、リプレースや新規導入は大部分がパッケージ導入とされる販売管理パッケージ。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、販売管理アプリケーションはパッケージ化が進んでおり、パッケージ導入率は2006年調査で58.2%、2007年で63.0%、2008年で64.8%となった。他のアプリケーションに比べ長期間使用する場合が多く、古いオーダーメイドシステムが残っているため、リプレースや新規導入に関しては大部分がパッケージ導入と考えられる。
市場占有率(利用シェア)を見ると、OBCが25.2%で1位、2位のPCAが13.0%、3位のOSKが10.5%、4位の弥生が6.7%と続いている。年商50億円未満の中小企業では上位4社の割合がさらに高く、全体の7割弱を占めているが、これは4社とも財務管理アプリケーションの上位ベンダーで、財務管理をパッケージ化する際に販売管理も導入するケースが多いためと考えられる。
上位ベンダーは中堅企業向けERPパッケージも出しており、年商50億円以上の中堅企業クラスでは、ERPパッケージのモジュールで販売管理を利用しているユーザーも多い。中堅企業にはERPパッケージを、中小企業には単体の販売管理を導入していくといった流れができつつあると考えられる。
カスタム開発からパッケージ新規導入への移行といった流れがまだ多い点を踏まえると、シェアは今後も変動する可能性が高い。利用予定シェアではOBCの29.4%に次いでOSKが23.0%で2位につけており、満足度評価は同社製品が1位のため今後利用シェアを伸ばしていくと予想される。
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