2009年度の市場規模が、前年対比93%増であった「WAF(Webアプリケーションファイアウォール)」。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2009年度のWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の市場規模は、前年対比93.0%増の19.3億円であった。2010年度は前年対比46.1%増の28.2億円になるものと予想されている。Webアプリケーションへの攻撃は、ネットワークレベルのセキュリティ対策では防ぐことはできないため、同市場が形成され始めてきた。
2009年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、アプライアンスタイプのスタンドアロン版とソフトウェアタイプのモジュール版を販売するF5ネットワークスジャパンが、前年対比203.0%増、出荷金額10億円、シェア51.8%を獲得して1位になった。モジュール版がネットワーク機器「BIG-IP」上で稼働するようになったため、「BIG-IP」ユーザーがWAFも導入し始めた。販売面では展示会のフォローやソリューション提案を強化している。ミッションクリティカルなシステムの保護のニーズや同市場での実績や認知度から2009年度は大型案件が急増した。
バラクーダネットワークスジャパンは、16.6%のシェアを獲得して2位だった。同社の製品は120万円台から導入でき、容易な導入・運用を差別化要因にしている。
3位のImperva Japanのシェアは、15.5%であった。同社の製品はWAF機能に加えDB監査やDBセキュリティに対応している。日本独自のカスタマイズやマーケティング活動に注力し、2009、2010年度ともに前年対比で20〜30%増を見込んでいる。
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