ERP製品の動向に影響を受けるBIツール市場。自社ERP製品向けの需要が拡大しシェア32.9%を獲得した1位のベンダーとは?
富士キメラ総研の調べによれば、2011年度のBIツール(パッケージ)市場は、数量が2650本、金額が240億円であった。
BIツールは基幹系システムとの連携に基づいて利用されるケースが増えており、ERP製品の市場動向などに影響を受ける市場となった。
2010年後半からリーマンショックの影響によるIT投資の抑制から復調し、大企業においては連結経営を強化するためにグローバル規模で基盤を統合する需要などでERP導入案件が増え、BI製品を導入する案件も拡大した。
また、データウェアハウスを含めた基盤システムの再構築に合わせて、既に導入済みであったBI基盤を再構築する案件もあった。
2011年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーは32.9%を獲得した。インメモリDB技術を用いたリアルタイム分析ソリューションなど、BIやデータウェアハウス関連のソリューションの充実を図り、需要の取り込みを進めた。2011年度は自社ERP製品向けの需要が大きく拡大した。
2012年度以降の同パッケージ製品市場は、経営、財務、営業、企画など幅広いビジネスパーソンが活用する「情報統合基盤」として構築が進み、順調に拡大すると予測する。
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