デザイン性が高く使用感にも凝ったサイトが多くなる中で、非専門のIT技術者や業務担当者が構築やデザイン変更などのメンテナンスを行うことは難しくなってきた。そこでCMSツールによるWebサイト構築は、外部の専門業者に委託するケースがほとんどで、出来上がったWebサイトに日々の追加、更新を企業内部で行う運用が一般的となった。
自作にこだわる中小規模の企業や自営業者も存在するが、いずれにせよ、構築の容易性はコストや構築期間に大きく影響し、運用の手軽さは社内スタッフの時間節約、コア業務への集中を促す。特に社内での運用に関してのメリットとして次のような部分に注目したい。
ベンダーが工夫を凝らす部分だ。ドラッグ&ドロップでの画像アップロードなどにより、専門知識がない業務部門の未経験者でも更新作業が行える(図2)。それ故、タイムリーな情報発信が可能となる。
CMSはいわばコンテンツを「型にはめる」仕組みだ。もともとテンプレートやCSSで決まったレイアウトなので、誰がコンテンツを追加してもレイアウトが堅持される。テンプレートは一覧から選択し、場合によって編集して利用する。外部業者の手を借りなくてもある程度の知識があれば適用可能だ。
ページ作成の手間が軽減するだけでなく、内容の間違いが生じる可能性が少なくなる。
コストと時間が節約できる。
1つのURLで多くの端末からのアクセスを受け付ける仕組みが簡単に作成でき、また、ソーシャルメディアからのリンクが統一できること、あるいはサイト構造がシンプルになるため、SEO対策に有利とされている。
こうした利点があるからこそ、CMSは普及を続けているわけだ。次に、特に注目したいポイントを挙げていこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。