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モバイルファースト時代に押さえておきたいCMSの選び方IT導入完全ガイド(2/4 ページ)

» 2014年08月25日 10時00分 公開
[土肥正弘ドキュメント工房]

CMSツールの利点は?

 デザイン性が高く使用感にも凝ったサイトが多くなる中で、非専門のIT技術者や業務担当者が構築やデザイン変更などのメンテナンスを行うことは難しくなってきた。そこでCMSツールによるWebサイト構築は、外部の専門業者に委託するケースがほとんどで、出来上がったWebサイトに日々の追加、更新を企業内部で行う運用が一般的となった。

 自作にこだわる中小規模の企業や自営業者も存在するが、いずれにせよ、構築の容易性はコストや構築期間に大きく影響し、運用の手軽さは社内スタッフの時間節約、コア業務への集中を促す。特に社内での運用に関してのメリットとして次のような部分に注目したい。

更新方法が手軽で分かりやすい

 ベンダーが工夫を凝らす部分だ。ドラッグ&ドロップでの画像アップロードなどにより、専門知識がない業務部門の未経験者でも更新作業が行える(図2)。それ故、タイムリーな情報発信が可能となる。

Webページの更新画面例 図2 Webページの更新画面例(出典:デジタルキューブ)
Webページの更新画面例 図3 Webページの更新画面例(出典:シックス・アパート)

デザインやレイアウトが崩れない

 CMSはいわばコンテンツを「型にはめる」仕組みだ。もともとテンプレートやCSSで決まったレイアウトなので、誰がコンテンツを追加してもレイアウトが堅持される。テンプレートは一覧から選択し、場合によって編集して利用する。外部業者の手を借りなくてもある程度の知識があれば適用可能だ。

テンプレートの一覧画面の例テンプレートの一覧画面の例 図4-1 テンプレートの一覧画面の例、図4-2 テンプレートの一覧画面の例(出典:シックス・アパート)

コンテンツが複数ページ、複数サイトで再利用できる

 ページ作成の手間が軽減するだけでなく、内容の間違いが生じる可能性が少なくなる。

大量のページを自動生成可能

 コストと時間が節約できる。

SEO対策として有利

 1つのURLで多くの端末からのアクセスを受け付ける仕組みが簡単に作成でき、また、ソーシャルメディアからのリンクが統一できること、あるいはサイト構造がシンプルになるため、SEO対策に有利とされている。

 こうした利点があるからこそ、CMSは普及を続けているわけだ。次に、特に注目したいポイントを挙げていこう。

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