最後に、「バックアップツールの必要性を感じているが、導入時期は未定」「必要性を感じない」と回答した人に「導入しない理由」を尋ねた(図4)。
その結果、1位は「バックアップツールのメリットが明確でない」で25.4%、2位が「リスク対策に予算を取れない」で23.7%、3位が「バックアップツールに関して知識が少ない」で21.1%、同率4位が「フリーソフトで十分」と「OSの標準機能で十分」で20.2%という結果となった。
21.1%の人が「バックアップツールに関しての知識が少ない」ことを導入しない理由に挙げる結果となったが、顧客データや取引先情報などを含む企業の重要データを扱う重大さをしっかり認識するとともに、有事の際に後悔しないようなリスク対策と十分な知識を持っておくことは今後ますます重要になると思われる。
その上で、どのデータをどこまでバックアップしておくのか、バックアップツールは必要なのかなどを見極め、自社にあったソリューション選択をすべきだろう。
「その他」と答えた人からは、「OS標準機能では足りない部分があるが、コスト面などから別途ツールを用意できない」や「安価なツールでは大容量になったときに一晩でバックアップがとりきれない。きちんとバックアップをとるためには、既存のシステム構成から検討する必要があり、高額になってしまう」といった回答が挙がった。
コストの最適化を実現する中で重要なのは、企業にとって万一の際に最も早くリストアすべきデータは何なのか、バックアップデータの優先順位を整理した上で、それぞれに最適なバックアップ手法や容量などを検討することだろう。有事の際に後悔しないよう、バックアップの重要性をいま一度認識してほしい。
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