2014年度は社内外アクセス管理の需要を取り込む形で市場が拡大。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の国内シングルサインオン(パッケージ製品)市場規模は、53億5000万円と見込まれる。
当該市場は社内外のアクセス管理に対する需要を取り込む形で市場が拡大した。従業員が1万人を超えるような企業についてはリプレース需要が多くなっているが、数千人規模の企業では新規需要もみられる。現在は外部クラウドサービスとの連携需要が中心となっており、中堅/中小企業についても今後の売上伸長が期待できる。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが、連携需要やモバイルアクセス認証などの需要を獲得し40.2%。同社は自社クラウドサービス上でSaaSとしても当該製品を提供しており、実績が拡大している。2位は18.7%で連携需要の獲得により堅調な売上増加が期待できる。3位は連携に特化した製品を販売し16.8%。統合ID管理製品ベンダーと業務連携しクロスセルも進めており、さらなる伸長が期待できる。
当該製品、統合ID管理製品、電子認証サービスなどを組み合わせ、外部クラウドサービスのID・認証基盤の一元管理をサービスとして提供する“IDaaS”の市場も立ち上がりつつあり、今後新たな提供形態として活用が広がることが期待される。また、スマートデバイス端末の利用増加によって、リモートアクセス需要も年々高まっており、一度の認証で複数アプリケーションの利用が可能となる当該製品の需要も増加している。
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