2014年12月末時点で、前年比57%増のWeb統合電話帳アプリケーション市場。シェア情報を紹介する。
MM総研の調べによれば、2014年12月末時点のWeb統合電話帳アプリケーションの市場規模は、クライアントライセンス数で前年比57%増となる46万2000であった。導入企業は大企業が中心で、グループ会社や子会社までを含めた拡張が進んでいる。
ベンダー別の市場占有率(クライアントライセンス数ベース)を見ると、1位のベンダーはライセンス数が前年比66%増でシェア75.3%を獲得した。2位は同45%増でシェア17.3%、さまざまな機能が搭載され、SIを強みとしている。3位は4.8%であった。
CRMやSFA(営業支援システム)など顧客情報を扱う業務システムとの連携ニーズの高まりとともに、企業システム内での当該製品の価値は高まっている。更に低価格なIP-PBXやクラウドでの提供などにより当該製品の導入のハードルが低くなりつつあり、認知度の向上、取扱い販売チャネルの拡大、クラウドサービスによる提供が浸透することで、今後も市場の拡大基調は続くものと予想される。
調査対象は、IP-PBX/SIP(Session Initiation Protocol)サーバなどと連携し、電話帳を固定電話やモバイル端末などから社内外を問わず利用できるようにするWebベースの製品で、電話帳の画面上で電話/メール/プレゼンス確認などのコミュニケーションツールと連携できる機能を装備するもの。Web上での電話帳データの共有/一括管理に機能が限定されたソフトウェアや、PBXなどの一機能として提供されているものは含まない。
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