2015年第3四半期は、前年同期比0.2%減の1159億円だった同市場。24.8%の占有率を獲得した1位ベンダーとは?
IDC Japanの調べによれば、2015年第3四半期(7〜9月)の国内サーバの市場規模は1159億円で、前年同期比0.2%減であった。出荷台数は14万4000台で同比3.1%減であった。
前年同期に比べてx86サーバの出荷額は増加したが、前年同期にあったスーパーコンピュータの大型案件に対する反動に加え、メインフレームの出荷額の大幅な減少により、市場全体の出荷額はわずかに減少した。メインフレームの減少は、上位機種の出荷台数の減少によるもので、新製品発表に伴う大型の更新案件が一巡したためとみられている。
ベンダー別の市場占有率(出荷額ベース)を見ると、1位のベンダーが24.8%で、前年同期比でx86サーバ/メインフレームがプラス成長したことに加え、HPC専用機の大型案件も出荷額をけん引した。2位は18.6%で、x86サーバではプラス成長だったものの、前年同期のスーパーコンピュータの大型案件の反動によりマイナス成長となった。3位は15.4%で、x86サーバが2桁のプラス成長だったが、その他のサーバで2桁のマイナス成長だった。
x86サーバ市場は平均単価の低い製品で出荷が大幅に減少した。これは、サーバベンダーが出荷台数を増やすために超低価格で出荷していた製品の供給を絞り込むことで、収益性の改善を狙ったためとみられている。ベンダーは、直近のシェアだけに固執せず、自社製品を採算が合う製品に絞り込むことで収益を確保していくことが求められるとしている。
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