次に、「営業部門が今後実施する予定の項目」を聞いた。
全体では、「顧客情報の収集・管理(42.4%)」「顧客分析・商圏分析を生かした営業活動の効率化(40.4%)」「営業目標管理(予算と実績の管理)の効率化・精度向上(30.7%)」の3項目がいずれも30%以上の回答率で上位を占めた(図2-1)。また、「IT活用によるワークスタイルの自由度向上」を挙げた回答者は21.4%で6番目となっている。
さらに、この質問に対する回答者のプロフィールに目を向けると、規模別や業種別では(その他を除き)あまり大きな違いは見られないが、部門別では「顧客分析・商圏分析を生かした営業活動の効率化」と「社内の資料作成(日報、会議資料など)の効率化」の2項目で営業とその他部門に10ポイント以上の差が開いている。営業部門では他部門よりも「分析業務や事務処理といったデスクワークを効率化したい」という要望が強いと推測される。
では、予定に対して現状はどうだろう。「自社の営業部門がITを活用して行っていること」を聞いたところ、8項目のうち「営業状況管理、売り上げ目標管理(69.4%)」「営業支援(契約書類、伝票の作成など)(62.4%)」「営業活動報告(61.3%)」「営業資料プレゼンテーション資料の作成(54.9%)」の4項目が50%を超えた。その他の4項も全て40%以上であり、活用予定も合わせると、8項目全てで60〜75%に収まるという結果になった。
営業活動にITは切り離せないものになってきているようだ。一方で、最も低い項目が「場所にとらわれない業務環境の実現」になっており、「活用の予定はない」の回答が39.6%と約4割に上っている。
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