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ソニーのDNA入り、最新クラウド映像プラットフォーム「Safie」登場(3/3 ページ)

» 2017年03月15日 10時00分 公開
[土肥正弘ドキュメント工房]
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ユーザーの視点から見たsafie

渡辺武志氏 ソフマップ 代表取締役社長 渡辺武志氏

 最後に、ソフマップ代表取締役社長の渡辺武志氏がユーザー視点からの活用方法と同社事例を解説した。同氏の社長就任は2017年2月だが、前職はビックカメラのAS事業部長と防犯設備ベンダーのセレンの社長を兼務、小売・サービス業界の現場と防犯設備のエキスパートである。

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 渡辺氏は、まず従来の防犯・監視カメラシステムのコストとクラウド録画型システムのコストを比較して見せた(下図)。

 このコスト差と、カメラの設置、移動の簡便さから、クラウド録画型が合理的と渡辺氏はいう。「売り場レイアウトは頻繁に変わる。その度にカメラ移設のために業者を呼ぶのは面倒。無線LAN利用ならケーブルは不要、小型カメラはモバイルバッテリーで営業時間中は稼働可能、夜間に交換すれば良い」(渡辺氏)。これは短期間での導入にも有利なポイントだ。

 また小売店の悩みとして、レジスターでの不正や釣銭間違い、万引き被害が深刻であるといい、「レジでの間違いはカメラの映像で分かる。アナログカメラでは識別できないお札の券種も、HD画質のデジタルカメラなら識別可能で手元の確認もできる。また、店員の不正行為や万引きなどの犯行もカメラ設置で抑止効果がある。自動釣銭機や防犯ゲート導入に比較してカメラ導入は低コスト」と述べた。

 さらにソフマップでは同社店舗のゲーミングブースでのイベント映像を、ニコニコ動画やYouTubeなどの映像配信サービスにライブ中継し、一般消費者に向けて公開しているという。低コストに情報発信や顧客満足度の向上にも一役買う取り組みといえそうだ。

 インテリジェントなネットワークカメラとクラウドサービスの組み合わせによる映像関連ソリューションはすでに「監視カメラ」システムの概念をはるかに超えるものになった。今後はAI技術を組み合わせて犯罪や事故の未然防止にも役立てられる可能性もある。さらなるサービスの洗練に期待したい。

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