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出張を厳密に管理する「出張管理サービス」とは何か(2/4 ページ)

» 2017年03月29日 10時00分 公開
[土肥正弘ドキュメント工房]

パーフェクトトリップ・ネットワーク構想とは?

 この構想のポイントは、同社の出張管理サービス「Coucur Travel」を中核とした種々のクラウドサービスと、外部各社が提供する各種コンテンツやサービスをシームレスに連係して、1つのサービスであるかのように利用可能にすることにある。

 従来はユーザー企業が個別に各種サービスと接続してオンライン予約などを行ってきたが、コンカーのクラウドがハブとなることにより、個別接続を意識せずに多様なトラベルサービスが活用できるようになる。同時に出張情報はクラウドに集約され、統合管理が可能になる。結果として、出張管理業務の効率化、ルール/コンプライアンス違反の防止が可能になり、コストも制御可能にした上、出張状況の可視化による迅速な所在把握や危機管理の強化も実現するというわけだ。

図3 パーフェクトトリップ・ネットワークのイメージ 図3 パーフェクトトリップ・ネットワークのイメージ

 既に「じゃらん」「出張なび」、ユナイテッド航空などの航空会社、「Air BnB」、ホテルチェーンなどの各社のサービスを独自統合技術「TripLink」で連係する一方、オープンプラットフォームを利用して「Uber」、タクシー会社、「タイムズ駐車場/レンタカー」、Wi-Fiルーターレンタル、「ぐるなび」、レストラン予約の「OpenTable」などのサービスも連係している。さらに旅行会社各社、トップレップ、GTDS各社のサービスとの連係も進め、Concur Travel、Concur Expense、Risk Messaging、Concur Request、Concur Mobile、TripIt、Business Intelligenceと統合された包括的なワンストップサービスになっている(図4)。

図4 パーフェクトトリップ・ネットワークがカバーする出張業務プロセス 図4 パーフェクトトリップ・ネットワークがカバーする出張業務プロセス

 三村氏は「これにより誰でも最高の出張体験ができ、『出張の達人』になれる。また、利用企業はコストを最適化した上、出張者の利便性とリスク管理も向上する」と胸を張る。

コンカーのサービスによる出張変革の具体例

 ではどのように出張が管理可能になるのだろうか。まず海外出張者にとっての利用法の一例を簡単に示す。

出張前のプロセス

 海外出張の場合、出発/到着空港と日時を設定するとフライトが検索され、候補が表示される。目的の訪問先を指定すると、近いホテルが検索され、地図上にプロットされる。あらかじめ会社の出張規定などのルールが登録されているため、表示される候補のフライトやホテルは規定に合致するか否かが一目で分かる。従ってルール違反が起こりにくい。

予約画面 予約画面
フライトの検索結果 フライトの検索結果
ホテルの検索結果 ホテルの検索結果
予約確定画面 予約確定画面

出張中のプロセス

 出発後の旅程はPCやモバイルデバイスで確認できる。フライト、ホテルに関する旅程情報に加え、目的地周辺地図の情報が簡単に確認できるところも特徴の1つだ。

 なお、モバイルでの利用には既存のConcur Mobile(無償)に加えて、新製品の「Trip It」が日本市場に投入された。その無償版ではConcur Mobileと同様の旅程の一元管理ができ、有償版では加えてフライトの遅延やゲート変更などのアラート通知、希望シートの空き情報通知、マイレージポイント管理機能まで備えられている。ただし現在の日本向け製品ではプッシュ通知機能がない無償版のみで、2018年に全機能を備えた有償版をリリースする予定(表示言語は英語。コンテンツは日本語対応。完全日本語対応は2018年以降)。

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