各種サービスとのAPI連携が可能だが、その他に予約後の確認メールに記載された情報から旅程を自動作成する機能もある。これは新機能のTripLinkによるもの。これにより、API連携していない外部サービスでの予約であっても、コンカーのサービスを利用して予約した場合と同様に、その後の旅程管理や経費精算、危機管理などのプロセスに反映されることになる。いわゆる「勝手予約」が行われたとしても、その後はコンカーのサービスにより管理可能になるということだ。
このメールからの自動旅程作成機能は現在JAL、ANA、JR東海(新幹線)の予約メールに対応済みで、2017年6月末までに約50サイトのメールに対応予定という。
JTB-CWTの中村一郎取締役営業担当は「日本のビジネスはグローバルに展開しており、出張管理もコストやオペレーション面ばかりに注目するのでなく、欧米流にルール順守や最適管理という視点を加えたBTMの考え方が徐々に認識されるようになってきた。グローバルスタンダードなコンカーのサービスと、日本での顧客基盤が大きい当社とのシナジーにより、さらに3つの価値を提供していく」と語る。
1つは、国内では圧倒的なJTBの仕入力とサプライヤーとのネットワークを生かした国内交通・宿泊を網羅したオペレーションサービスの提供だ。国内出張に関する豊富なオンライン予約コンテンツの提供が可能になる。
2つ目は、グローバルレベルでのBTMの実現だ。「全世界3000拠点以上を展開するCWTネットワークは、コンカーのソリューションとの親和性が高い」とし、「合わせてグローバルに利用していただくことにより、海外拠点も含めた出張管理を効率的にできるという。
3つ目は、出張プログラムの最適化だ。同社は日系企業中心の650社以上の包括契約実績を誇り、それを元にした強力なベンチマーク力がある。「出張プログラムを継続的に改善し、出張経費を最適化するお手伝いをしていく」とのことだ。
コンカーはパーフェクトトラベル・ネットワーク構想に基づくサービスの普及活動を、当初従業員3000人以上、海外事業比率50%以上の企業を優先して行い、2020年までに221社の採用を目指すという。同時にそれよりも小規模の会社(1000人以上)は同年までに100社、1000人以上で海外事業比率25%〜50%未満の会社は同年までに81社、合計して400社への導入を見込んでいる。
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