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企業におけるIT投資状況(2017年)/ユーザー部門編IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

» 2017年04月13日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

ユーザー部門のクラウド利用が進む

 次に「ユーザー部門で導入した、または今後導入予定のIT製品・サービス」について図2にまとめた。ここではそれぞれ「導入済み」「新規導入予定」の数字を合算した値を、2016年度の同調査と比較して見ていこう。

 「導入済み」「新規導入予定」の数字を合算した値が半分を超える項目は6項目あった。このうち、オフィスで標準的に利用される「PCサーバ・ストレージ」(61.3%)や「デスクトップPC」(61.3%)、「ノートPC」(68.8%)、「PC用ソフトウェア」(62.3%)、「OA・周辺機器」(62.3%)などの5項目で、2016年と変わらずユーザー部門で直接購入するケースが多かった。2017年で初めて半分を超えたのはグループウェアやBI、Web会議などを含む「情報系システム・サービス」(51.6%)だ。

 後述するが特にクラウドサービス(SaaS)の利用割合が増え、ITスキルがそこまで高くないユーザー部門でも比較的安価で手軽に利用できる情報系クラウドサービスの活用が増えたことが理由と推測できる。

 クラウドサービスの「SaaS」については導入済み、新規導入予定が2016年にはそれぞれ25.9%、4.9%の合計30.8%だったが、2017年は31.2%、7.5%で合計38.7%と増加した。「IaaS、PaaS」についても2016年はそれぞれ14.4%、5.9%の合計20.3%だったのが、2017年は21.5%、5.4%の合計26.9%と6.6ポイント増加した。素早く導入やスモールスタートが可能なクラウドサービスはユーザー部門のIT活用と相性が良く、今後も利用が増えていくものと考えられる。

ユーザー部門で導入した、または今後導入予定のIT製品・サービス 図2 ユーザー部門で導入した、または今後導入予定のIT製品・サービス

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