IT導入完全ガイド
データセンター最新ファシリティ事情(1/6 ページ)
エンタープライズシステムのクラウド化が相次ぎ、データセンター需要も高騰気味だ。最近ではサービスを意識した付加価値を売りにする事業者も出始めている。
エンタープライズシステムのクラウド化が相次ぎ、データセンターを中心にインフラ構築を行っている企業が増えている。現在でも大小さまざまなデータセンターが新たに稼働し、データセンターが提供する総延べ床面積も増え続けている状況だ。そんなデータセンターでは、単なる場所貸しのビジネスから、サービスも意識した付加価値を提供する動きも出てきており、業界そのものの動きにも注目したいところだ。そんなデータセンターの今を見ていこう。
データセンターのサービスとは
データセンターは、メインフレームを含めたコンピュータやストレージ、ネットワーク機器など装置を設置し、運用できるようにした施設のことで、従来企業ごとに設置されていたシステム専用のサーバルームなどの代替え場所として広く活用されている。
内部の設備としては、コンピュータを冷やすための空調施設や冷却装置が設置され、生体認証をはじめとした物理的なセキュリティが備わっており、サーバが保管されているフロアへの入退室は厳しく管理されているのが一般的だ。
また、建物そのものが耐震構造となっているために災害に対する備えもしっかり行われており、電力供給が途絶えた場合の自家発電装置も設置されている。さらに、通常のオフィスに比べて大量の光ファイバーなどの通信回線が複数の通信キャリアから引き込まれており、なかには運営する複数のセンター合わせて1800Gbpsものインターネット回線を提供している事業者もいるほどだ。
提供される主なサービス
ハウジングサービス
データセンター事業者が敷地内のスペースを契約者に提供するサービスで、そのスペースを自由に利用して自社の環境を整備することが可能になる。コロケーションサービスとも呼ばれており、このサービスと一緒にインターネット接続などのネットワークサービスや電源、空調関連のサービス、運用、監視、保守といったマネジメントサービスを利用することになる。
ホスティングサービス
サーバが持つCPUやメモリ、HDDなど特定の機能を契約者に提供するサービス。1台のサーバを複数の利用者で共有するシェアードホスティングサービスや、サーバ機を物理的に占有できる占有ホスティングサービスなどがある。自社でWebサーバを公開する際にはホスティングサービスを利用する企業は多い。サーバそのものの運用管理を事業者に任せることができるのは大きなメリットだ。
クラウドサービス
データセンター事業者として、インフラからプラットフォーム、アプリケーションなど契約者が求める形態に応じて提供するクラウドサービス。アプリケーションサービスを提供するSaaSやアプリケーションプラットフォームをベースに自社のアプリケーションが実装できるPaaS、VMを利用してOSやメモリ、CPUなどコンピューティングリソースを自由に活用し、自社の環境として活用できるIaaSなど各種クラウドサービスが提供されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
話題のPHP騒動 「秒でハック」はデマだった? 実証コードに“ある疑惑”:903rd Lap
-
2
「パスキーはワナだ、使うな」にネット騒然 プロが“待った”をかけるワケ:902nd Lap
-
3
48年も愛された名作CPU「Z80」を、引退に追い込んだ“抗えない事情”
-
4
京都府庁、職員7000人の事務効率化で「Copilotだけに頼らない」と決めた理由
-
5
「PHP脆弱性祭り」にサーバ高騰……情シスに安息の日は来るのか?
-
6
オラクルの機能がChatGPTで利用可能に 複数システムをまたぐ業務をAIで自動化
-
7
トヨタ工場停止の教訓 「取引先の穴」が自社を止める、サプライチェーン対策の課題
-
8
「Gemini Notebook」で始める「AI×自動化」実践ガイド
-
9
今、IT資格を取るならどれ? ランキングに見る「急浮上の資格」と「不動の資格」
-
10
「高度なAIスキル」だけではもう食えない? IT人材が答えた「これからの必須スキル」
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー