キーマンズネット会員222人にアンケート調査を実施した。ネットワーク管理上の課題やSD-WANの認知度など実態が明らかになった。
キーマンズネットは2017年7月10〜26日、「WAN高速化ツールの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数222件)。回答者の内訳は、情報システム部門(導入・検討や運用に関わる立場)は38.3%、製造・生産部門が16.2%、営業・販売部門が11.7%、経営者・経営部門が3.6%だった。
後編では、企業が直面している「ネットワーク管理上の課題」やSD-WAN(Software Defined WAN)への「興味・関心度」「認知度」を調査する。過半数の企業がSD-WANに対して「分からない」と回答するも12.2%の企業では「調査・検討」が進んでいることなどが見て取れた。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
はじめに、今企業が直面している「ネットワーク管理の課題」を尋ねたところ、複数ベンダー・製品の管理が複雑であったり、複数拠点の管理が難しい点が最も多く挙がった。
次いで、管理の属人化、保守を担当できる技術者の不足と続いた。この他、拠点の変更やレイアウト変更への対応が難しい点も課題として多く上がった。以下では、アンケートの中から特に目立ったコメントを紹介する。
複数ベンダーの製品が混在している場合、ネットワーク管理のワークフローそのものを複数運用する必要があることも多い。また、複数拠点がある場合、拠点ごとにネットワーク管理担当者を配置する必要がある。
これに加えて、拠点内であってもオフィスレイアウトを変更するたびに設定変更が発生する場合もある。物理的なネットワーク管理を、手作業で維持管理し続けるのは、多くの人員と労力を要する問題だろう。
このような企業のネットワーク管理における課題に対する解決策として近年注目されているのがSD-WANだ。とはいえ、比較的新しい概念であることもあり、いわゆるアーリーアダプターに相当する企業以外への普及はまだ途中といったところだ。
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