実験は、 70センチ角の送信アンテナ(最外側のアレーアンテナの直径は、64センチ)と同型の受信アンテナを実験室(電波暗室)内に設置し、10メートルの距離での送受信を試行したものである(図3、図4)。
送受信装置のアンテナ部には、中心に1つのアンテナ、それを囲み同心円状に4つの円形アレイアンテナ(UCA)が配置されている(図3)。送信側では中心のアンテナでモード0、2セットのUCAでそれぞれモード0、1、2、-1、-2のOAM波を同時に生成する(マイナスは逆回転を表す)。受信側では送信側と一致するモードで受信する。
図5のマトリクス図のオレンジ色の丸印がそれぞれ別々のデータストリームを示している。その数(多重数)は合計11であり、全部合わせて100Gbpsのデータ信号がエラーなく伝送できることを確認した。またこの試作機の全てのアンテナを利用すれば、合計21多重まで実現可能なことも示された。
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