導入率9割に迫る勢いのグループウェア。後編では、グループウェアに求める機能を聞いたところ、利用者の4人に1人が求めている機能があった。これからのグループウェアに求められるものとは。
キーマンズネットは2019年5月6日〜23日にわたり、「グループウェアの利用状況」に関するアンケートを実施した。全回答者数226名のうち、情報システム部門が38.1%、製造・生産部門が16.8%、営業/企画・販売/促進部門が11.5%、経営者・経営企画部門が6.6%などと続く内訳であった。
今回はグループウェアにおける「利用頻度の高い機能」と「利用頻度の低い機能」、「満足度」「求める機能」などを調査。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
前編で導入率が9割弱と大多数の企業で導入されていることが分かったグループウェアだが、主にどの機能が利用され、どの機能が使われていないのだろうか。具体的に聞いてみたところ、利用頻度の高い機能では1位「スケジュール」86.8%、2位「メール」69.5%、3位「施設予約」64.0%、4位「掲示板」38.6%、5位「ファイル共有」26.4%が挙げられた(図1)。一方利用頻度の低い機能では1位「伝言、電話メモ」35.5%、2位「安否確認」31.0%、3位は同率で「社内SNS」「タスク管理」30.5%、5位「アンケート」29.4%、6位「勤怠管理」27.9%などが上位に挙がる結果となった(図2)。
よく使われる機能として上がった項目を見ると、スケジュールやメール、設備予約などグループウェア本来の目的である情報共有や業務効率化に繋がる機能が並んでいた。一方、利用頻度が低い機能には社内SNSやアンケート機能など、主にコミュニケーションに関わる機能が挙げられた。こういった機能は、使い勝手が良く高機能な専用ツールが多く提供されているということもあり、わざわざグループウェアの付属機能で賄おうとは思わない層が多いのだろうか。
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