活動量計やスマートウォッチに代表されるウェアラブルデバイスが普及したことで、毎日の行動を記録したり、かざすだけで電車や飛行機に乗れたりと、今まで不可能だったことが次々と可能になっている。だが、まさかこんなことまでウェアラブルデバイスで解決するとは夢にも思わなかったよ……。
スマートウォッチに代表されるウェアラブルデバイス。身に付けているだけで、活動状況を記録したり健康状態を数値で示したりする。そんなウェアラブルデバイスが男性の「あの悩み」までもケアしてくれるというが、どうやって?
発毛の最前線で話題になっているのが、ウィスコンシン大学マディソン校だ。2019年9月13日に発表されたウィスコンシン大学のニュースブログによると、同校で材料科学を教えるXudong Wang教授の研究チームが「ウェアラブル発毛デバイス」を開発したという。
デバイスに搭載された電極により低周波の電気パルスで頭皮を刺激することで、新しい血管の生成に関係する「血管内皮細胞増殖因子」と角化細胞(ケラチノサイト)の増殖に影響する「ケラチノサイト増殖因子」の分泌が促される。新たな血管が生成されて各細胞が増えることで「発毛する」というわけだ。
この研究チームは、ウェアラブルデバイスによる発毛に関する研究と実験結果を論文にまとめている。その論文によれば、遺伝子操作によって誕生した部分的に毛がないマウスにウェアラブル発毛デバイスを装着させたことで、2週間ほどでデバイスの電極にそって発毛したと報告されている。
AGA(男性型脱毛症)の治療法の一つとして「フィナステリド」という薬があるが、男性機能に関する副作用も明らかになっていて痛し痒しという側面もある。対して、この発毛デバイスはそのような副作用はない。
ただ、「こうしたデバイスを頭に張り付けた状態で生活できるのか」という疑問もある。見た目はさることながら、重さでかえってストレスになるのではないだろうか。だが、決して大仰なものではない。サイズは、タテ3センチ×ヨコ5センチ程度のものだ。キャップに収まるほどで、装着していても見栄えに違和感はないという。
しかも「ナノ発電機」を搭載しているため、給電の心配もない。人の活動エネルギーで発電し、デバイスに給電できる。バッテリーやケーブルがなくても、キャップにうまく収まるというわけだ。
しかし、残念ながら現在のところは製品化の予定はないようだ。
薄毛に効くウェアラブルデバイスが登場しそう、という話だよ!
大発明じゃないですか! って、そういうセンシティブな発言は控えていただけませんか。
おう、すまんすまん。
でも同年代の友達の話を聞いていると、みんな気にしてますよ。
え、友達いたんだ!?
いや、今の話題はそこじゃなくて……。ここ1年ほどで「ミノキシジル」の特許がオープンになって外用発毛剤は種類が豊富になりましたけど、逆にどれを選んだらいいか悩みどころですよね。
ね、と言われてもな。俺はよく分からん。気にしすぎると悪化するぞ。じー……。
そんなにマジマジと頭皮を見ないでくださいよ!
ゴメン、ゴメン。このデバイスで本当に発毛するならもう薬や副作用で悩む必要もないし、きっと世の中の男性の救いになることだろう。早めの製品化に期待だな。お互い手遅れになっちゃう前にな!
年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)
昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。
年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)
中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。