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これだけはやめて……部下が告白、テレワーク中に起こった一番イヤな「リモートハラスメント」

部下に対するハラスメントが起こるのはオフィスだけではない。最近は「リモートハラスメント」と呼ばれる、テレワーク中に起こる問題もある。どこまでが“リモハラ”判定なのか?

» 2021年08月04日 12時30分 公開
[キーマンズネット]

 テレワークは通勤がない分、時間を有効に使えるなどの利点がある。その一方で、「リモートハラスメント」など、オフィスワークでは起こり得なかった問題も出てきた。リモートハラスメントとは、遠隔で業務を行う従業員に対して不快な言動をするなど、オンラインを介して起こるハラスメントだ。

 ALL CONNECTは週3日程度テレワークを実施している全国の20〜50歳代の男女300人(上司150人、部下150人)を対象に「リモートハラスメント(リモハラ)」に関する調査を実施した。調査結果を基に、リモートハラスメントの発生実態を見ていこう。

部屋を“イジる”もリモハラに? 「これはやめて」上司の言動

 テレワーク中に部下とのコミュニケーションで悩んでいることを尋ねた項目(複数回答)で最も多かった回答が「部下への指示出しのタイミング」で48.7%、次いで、「部下との距離感」が48.0%、「オンラインで1対1のミーティングを実施すべきか」が38.7%、「オンライン会議中の言動」が38.0%、「チャットやメールでの言葉の使い方」が33.3%だった。

部下とのコミュニケーションで悩んでいること(出典:ALL CONNECT提供の資料)

 上司と部下のそれぞれに対して、オンライン会議でリモハラだと思う上司の言動について聞いたところ、トップ5は両者とも「カメラを常時接続させる」「部屋全体を映すよう求める」「体形を話題にする」「部屋にあるものを話題にする」「同居人の声や生活音などを話題にする」だった。

リモハラだと思う上司の言動TOP10(出典:ALL CONNECT提供の資料)

 「カメラを常時接続させる」と「部屋全体を映すよう求める」を挙げた割合は、上司と部下ともに8割を超えた。特にカメラの常時接続については、業務上不要だと考えている人が多く、ALL CONNECTでは、業務上の必要性を基準に従業員が納得できるテレワークのルール作りが必要だとしている。

 部下にリモハラだと思われないように気を付けていることでは(複数回答)、「体形を話題にしないようにする」と回答した上司の割合が52.7%で最も高かった。次いで、「髪形やメークを話題にしないようにする」と「部屋全体を映すことを求めないようにする」がどちらも51.3%だった。

部下にリモハラだと思われないように気を付けていること(出典:ALL CONNECT提供の資料)

 一方、部下に最も嫌だと感じたリモハラを具体的に聞くと、「『太った?』と聞いてきた」「『普段は家でそういう服を着ているの?』と聞かれた」「『野鳥の鳴き声がうるさい』と言われた」「生活音で、家族がいるのか、何しているのか聞かれた」「いちいちチャット上であいさつすること」「電話に出られないとチャットで状況を確認してきた」などの意見が出た。

 こうしたリモハラを受けないようにするための対策を聞くと、「しっかりあいさつをすることや提出物の期限を守るなど、悪目立ちしないようにする」「カメラを付けさせたがるから『通信環境が良くない』と常に言っておく」「自分からプライベートの話は持ち出さない。相手にも聞かない」などが挙がった。

 ただし、上司からリモハラを受けないように気を付けている部下は、あまり多くない。「あまり気を付けていない」と回答した割合は39.3%、「気を付けていない」は19.3%だった。ALL CONNECTでは、社内のリモハラを未然に防ぐには、上司と部下が互いに配慮し合うことが大切だとしている。

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