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» 2022年01月27日 10時00分 公開

ファイルサーバとクラウドストレージの利用状況(2022年)/後編

業務で日常的に利用するファイルサーバだが、管理、運用ポリシーを明確に定めておかなければ、従業員の不満だけでなく、重大なセキュリティリスクを負うことにもなる。

[キーマンズネット]

 キーマンズネット編集部は「ファイルサーバとクラウドストレージの利用状況」に関するアンケート調査を実施した(実施期間:2021年12月24日〜2022年1月7日、有効回答件数:324件)。前編では、この調査結果を基にファイルサーバとクラウドストレージの利用状況を概観した。

 後編となる本稿では、利用するファイルサーバの「満足度」や「トラブルの発生状況」「ファイルサーバとクラウドストレージの運用で実際に発生した問題、トラブル事例」などを紹介する。グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。

ファイルサーバを圧迫する“出所不明”なファイル

 まず、「ファイルサーバを利用」または「クラウドストレージと併用」しているとした人に対して満足度を聞いたところ、「満足」(15.6%)、「やや満足」(33.3%)、「やや不満がある」(39.4%)、「不満がある」(11.7%)となり、一定の満足度を感じている人は半数に満たない結果となった(図1)。

図1 勤務先で利用するファイルサーバの満足度(回答件数=282件)

 「やや不満」「不満」と回答した人に対して、不満を感じる原因について尋ねたところ、「不要なデータが多く整理できていない」(52.8%)、「誰のものか分からないデータが多い」(45.1%)、「容量が足りない」(45.1%)などが上位に挙がった(図2)。

図2 ファイルサーバに対する不満(回答件数=144件)

 不要なファイルを削除しない限りファイルは際限なく蓄積され、やがては“ごみ箱化”していく。こうした現状を放置すると業務効率の低下を生む恐れがあり、また不適切なアクセス権限の運用はセキュリティへの不安などを招く。情報システム部門ではファイルの要、不要の判断が難しいため、業務部門が中心となって定期的にファイルサーバの断捨離を進めていかなければならない。

無能な担当者に運用を丸投げでデータが改ざん可能に……

 2021年末に、大手企業のファイルサーバに不正アクセスがあったと報じられた。情報が外部に流出したかどうかは本稿公開時点では定かになってはいないが、ファイルサーバやクラウドストレージにもこうしたセキュリティリスクが付いて回る。

 次にファイルサーバやクラウドストレージを利用する中で、何かトラブルが発生したことがあるかどうか、そして実際に発生したトラブルの詳細を尋ねた。

 「これまでファイルサーバもしくはクラウドストレージに関して何らかのトラブルが発生したことがあるか」と聞いたところ、「ほとんど発生しない」(75.1%)、「時々発生する」(21.3%)、「頻繁に発生する」(2.6%)と、トラブルが発生したとした割合は2割にとどまる結果となった(図3)。2021年に実施した同様の調査と比較すると「発生しない」が6.0ポイント増加した。

図3 ファイルサーバやクラウドストレージに関するトラブルの有無(回答件数=305件)

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