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» 2022年01月31日 07時00分 公開

IT資産管理ツールの3つの機能で考える「Windows 11」移行計画ガイド

Windows 11がリリースされたものの、既存環境への適合性に不安があり、足踏み状態が続く。Windows 10のサポートは2025年10月までは続くが、やがては移行を迫られる時がやってくる。その時に備えて、移行前と移行後でやるべきことを整理し、IT資産管理ツールを使った移行の進め方を解説する。

[土肥正弘,ドキュメント工房]

 Windows OSのアップグレード対応はかねてPC運用担当者の悩みのタネだった。「Windows 10」はその悩みを解消できると期待されたが、更新プログラムに関するトラブルなど新たな問題が生まれた。そして登場したのが「Windows 11」だ。OSバージョンアップのトラブルを経験した担当者の中には、「あの悪夢の再来か」と恐れる人もいるだろう。

 Windows 10のサポート終了日は2025年10月14日とまだ余裕はあるものの、無料アップグレードが保証されているのは2022年半ばまでだ(本稿公開時点)。ソフトウェアやサービスがWindows 11に最適化されバージョンアップされていく中で、そうのんびりしてはいられない。

 とはいえWindows 11への移行は既存環境への適合性の見極めが難しく、業務PCに適用させるにはまだ時間が必要だろう。本稿は、IT資産管理ツールを活用したWindows 11への移行計画ガイドとし、移行前に確認すべき項目やIT資産管理ツールの各機能を活用した移行方法を解説する。

Windows 11移行前と移行後に担当者がやるべきことを整理

 Windows 11への移行作業に際し、まずは移行前と移行後のタスクを洗い出し、作業の全体像をつかむことが大切だ。考えられる作業項目を列挙したのが、以下の表だ。

考えられる作業項目

  • 全PCのシステム構成を確認し、OSのシステム要件に適合、不適合のPCを把握する
  • 全PCを対象に、インストール済みのアプリケーションやソフトウェアを把握する
  • アプリケーションやドライバがWindows 11に対応しているかどうかを確認する
  • アップグレードまたはアップデート前に検証機で動作検証をする
  • 更新ファイルの配布スケジュールを策定し、業務に支障のない時間帯で更新を実行する
  • PC構成の変更を常時把握し、次の更新に支障がないように管理する

 一般的に、ユーザー情報はMicrosoftのディレクトリ管理ツール「Active Directory」で管理し、自動更新ツール「Windows Server Update Services」(WSUS)でスケジュールに基づいたOSのアップグレードまたはアップデート適用を行う。

 しかしこれらのツールは一定のITスキルが求められ、専任技術者を配置しにくい中堅・中小企業ではOSのアップグレードやアップデートを従業員に委ねている例も聞かれる。Windows 11へのアップグレードやその後のアップデートで、これまで発生しなかった深刻な問題が生じないとも限らない。OSのアップグレードやアップデート、その後の運用を助けるのが「IT資産管理ツール」だ。

3つの機能によるWindows 11への移行と移行後の運用

 ハンモックが提供する「AssetView」シリーズなど、IT資産管理ツールの多くは「インベントリ管理」「ファイル、アプリケーションの一斉配布」「リモート操作」などを基本機能として備える。以降では、これらの機能を使ったWindows 11への移行と、移行後の運用について解説する。

1.ハードとソフトの台帳管理を自動化する「インベントリ管理」

 まずは、Windows 11のシステム要件に適合しないPCを洗い出す必要がある。また利用するアプリケーションやソフトウェアの更新などを事前に済ませる必要もある。それには全PCのハードウェア情報とソフトウェア情報を正確に把握しなければならない。

 自動的に情報を収集し、常にハードウェア台帳とソフトウェア台帳を最新の状態に維持するのが「インベントリ管理機能」だ。月1回、週1回、毎日など、任意のタイミングで台帳を更新し、従業員や所属部署などとをひも付けてPCを管理でき、Windows 11のシステム要件に適合するPCと非適合のPCを洗い出せる。

ハードウェア管理画面例(出典:ハンモック提供の資料)
ソフトウェア管理画面例(出典:ハンモック提供の資料)

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