SpaceXのミッションページにある宇宙空間の画像には、「未来を信じ、未来は過去より良くなると思うことだ」と表示されている。創業者でありCEO兼チーフエンジニアであるイーロン・マスク氏のこの言葉は、説得力があり、思想的で、向上心が感じられるかもしれない。だが、同社の元従業員が語る職場体験とは全く対照的だ。
ある専門家がHR Diveに語ったところによると、SpaceXの今日の評判は、他の企業と同様に、昨日の行動の反映であり、良くも悪くも会社のリーダーの言動や性格は企業イメージそのものと切り離せない。このことを理解していないと、インターネットのワールドワイドな舞台で教訓的な出来事を招き、企業文化に永続的なダメージを残すことになりかねない。
アシュリー・コサック氏は、2017年にSpaceXでインターンとして働き始めた。ミッション・インテグレーション・エンジニアだった彼女は、セクハラ、性差別、人種差別のレポートを提出した後、最終的に離職した。
2021年のエッセーで、コサック氏は「性差別がまん延する」会社での圧力や強要、合意のない性的な身体接触、仕事の不安感、無力感について述べている。会社の倫理やコンプライアンスに関する通報窓口にメッセージを残した後、コサック氏は「通報窓口の匿名性が宣伝されているにもかかわらず」人事部から連絡を受け、会社での「ハラスメントの性質に関する侵襲的な質問」を提示されたと述べている。
SpaceXは「崩壊と機能不全に陥っており、最終的に唯一の解決策は退職することだった」とコサック氏は記している。2021年にコサック氏が会社を辞めたとき、その理由を「人事部からの執拗(しつよう)な電話の中で、話をするように求められた。おそらく、金銭と引き換えに秘密保持契約に署名させるために」と話した。
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