現在のアンケートフォームでユーザーが入力する必要がある項目と、最終的に集計できる項目は下図のような関係になります。
これを、集計できる項目はそのままに、ユーザーの入力項目を「参加日程」だけにすることを目指します。
では、この仕組みをPower Automateで作成する前に、改善内容や項目ごとにどこからデータを取得するかを整理しましょう。
まず、改善により期待する効果は以下の3点です。
また、各項目について、どこからデータを取得するかを表にまとめました。
項目名 | 取得方法 |
---|---|
名前 | Power Automateによる取得 |
メールアドレス | Formsによる自動取得 |
部署名 | Power Automateによる取得 |
役職 | Power Automateによる取得 |
参加日程 | ユーザーによる回答(選択式) |
この内容を元に、実際にデータが取得できるかどうか確認します。
まず、Formsで作ったアンケートフォームに回答した時に、どのようなデータが得られるかを確認します。
AからE列までは、Formsが自動で記録している情報です。Formsの設定で「名前を記録」にチェックを入れている場合、メールアドレス(正確にはユーザープリンシパルネーム)は自動で記録されています。
集計項目のうち、メールアドレスは、このFormsで自動取得した値を使います。
F列以降はユーザーが入力した情報です。
名前と部署名、役職名は自動取得することを目指しますが、参加日程だけはユーザーに選んでもらう必要がありますので、ここはアンケートフォームに残します。他の項目はフォームから削除する予定です。
ユーザーの名前と、Formsの回答には含まれていない部署名と役職名は、Power Automateで取得することを考えます。
Power Automateには「ユーザープロフィールの取得」というアクションがあり、メールアドレスやIDを元にユーザーのさまざまな情報を取得できます。
名前(表示名)、部署名、役職名はアクションに含まれていますので、これを利用したいと思います。
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