ナレッジセンスは法人向けAIチャットbot「ChatSense」の追加学習機能において、新たにOutlook連携を実装した。ChatGPTに社内のメール内容を学習させることで、最新の社内データに基づいた回答が可能になる。
ナレッジセンスは10月22日、同社が提供する法人向けAIチャットbot「ChatSense」(チャットセンス)のAIエージェント「追加学習機能」について、新たに「Microsoft Outlook」との連携機能の正式版をリリースした。
ChatSenseは、OpenAIの生成AIサービス「ChatGPT」を、セキュリティを強化した形で利用しつつ、法人や自治体の業務効率を向上させるサービス。チャット内容をAIの学習から守る機能に加えて、プロンプトを社内共有できる機能、メンバーの一括管理機能、フォルダ&ドラッグ整理機能などの独自機能を備えている。
ChatSenseの「追加学習機能」は、アップロードした社内データに基づいてChatGPTが回答できるようになる機能。徹底したセキュリティ対策を施した上で「Box」や「Microsoft OneDrive」などのデータとAI連携することにより、自社情報を効率的に検索できる。また、回答する際にソースが表示されるため、AIによるハルシネーションを見抜くことが可能だ。
今回は新たに、Outlook上にあるメールの文面データと連携できる機能が追加される。連携することにより、Outlook上の最新の状態に基づいてAIが回答できるようになる。これにより、常に最新の社内データに基づいた回答が可能になり、回答精度の向上と、運用コストの削減が期待されるという。
ナレッジセンスはChatSenseのOutlookを含む追加学習機能により、自社情報を効率的に検索可能になることができるようになるとしている。これにより、社内メンバーの高齢化や退職に伴いノウハウやナレッジが引き継がれないなど、ナレッジマネジメント課題の解消を図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます。