「IT投資」とは　導入の目的、メリットを解説

IT投資は、ITに関連するプロジェクトやリソースに資金を投入することを指す。これには、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークインフラストラクチャ、セキュリティ対策、データ管理システムなど、さまざまな要素が含まれる。

　キーマンズネット編集部による2023年IT投資に関する読者調査た（実施期間：2022年11月11日〜12月12日、有効回答数654件）では、IT投資額はほぼ横ばいだったが、「増額される」回答は微増している。特に従業員数1000人以下の企業の増額意向が大きく伸び、流通業のIT投資意向も増加している。2023年度の投資対象はセキュリティ対策が最も多く、次にテレワーク環境の整備とコミュニケーションツールが続く。部署の重要課題としては人材育成とIT人材の不足が挙げられ、デジタルスキルの学習プログラム提供に大企業が積極的であるとの結果も出ている。

IT投資のメリット

　IT投資は企業の経営効率や業績改善を目指す上で次のようなメリットをもたらす。

効率化と生産性向上

ITを導入することで生産性が向上し、労働力をより高付加価値な活動に注げるようになる。これにより、企業の生産性が向上する。

コスト削減

ITシステムの導入により、紙業務や人手によるミスを削減できる。

データ分析と意思決定の精度向上

ITを利用したデータ分析は、ビジネスの意思決定において重要な役割を果たす。ビッグデータやAIを活用することで、より正確で迅速な意思決定が可能となる。

セキュリティ強化

IT投資を通じて最新のセキュリティシステムを導入することで、企業の重要な情報資産を保護し、サイバーセキュリティリスクを軽減できる。

クラウド化とリモートワークの推進

IT投資を通じてクラウド化を進めると、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能となる。テレワークの推進にも寄与する。

DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進

IT投資はDXの推進に不可欠である。新たなビジネスモデルの創出や既存ビジネスの進化を促し、企業の競争力を向上させる。