すご腕アナリスト市場予測
ハイパーコンバージドシステム急成長の鍵は「運用管理」(4/5 ページ)
ハイパーコンバージドシステムベンダーの特徴
では次に、ハイパーコンバージドシステムの主要ベンダーの動向を見てみよう。
Nutanix
Nutanixは国内市場においても早期に展開しており、国内市場の拡大をリードしてきた存在といえる。2016年には国内市場の50%弱のシェアを占めた。2017年に入って他のベンダーの出荷が増えた関係でシェアは下がっているものの、成長は継続している。
使い勝手のよいユーザーインタフェースにはユーザー企業からの評価も高い。また信頼性や性能に関する問題もそれほどなく、安定稼働を実現できているようである。Nutanixは、パブリッククラウドとも連携してインフラ全体の管理を容易にする方向性を打ち出している。こうした方向性に賛同できる先進的なユーザーにとっては魅力的なベンダーであり、引き続きハイパーコンバージドシステム市場をリードしていく存在であろう。
Dell
EMCを買収したDellは、2017年上半期ではNutanixとほぼ同じ程度のシェアとなっている。Dellのハイパーコンバージドシステムは、VMwareのvSANが載るアプライアンス「Dell EMC VxRail」、Nutanixのソフトウェアが載るアプライアンス「Dell EMC XC」、さらにvSAN Ready Nodesの3種類が主要な製品である。ScaleIO Ready Nodesなども提供している。PowerEdgeサーバをベースにNutanixやVMwareも含め、ユーザーの要件に応じて多様な選択肢を提供できるハイパーコンバージドシステムのポートフォリオを有している点が特徴だ。
VMware
2017年上半期にはVMwareのvSANベースのハイパーコンバージドシステムの出荷も増加してきた。Nutanixのソフトウェアを搭載する製品と比べると、2017年上半期では同程度のシェアとなった。特に国内ではサーバ仮想化環境でVMware製品が広く普及しており、信頼性への評価も高い。
このことから、既存のVMware製品によるサーバ仮想化環境をハイパーコンバージドシステムに移行ししたいと考える企業にとっては、既存環境との親和性の高いソリューションとして評価され普及が進んでいる。
Lenovo
LenovoはIBMから買収したThinkSystem(旧System x)サーバにNutanixのソフトウェアを載せた「Lenovo Converged HX Series」で実績を伸ばしている。ハードウェアの信頼性や充実した保守体制が評価され、国内においても普及が進んでいる。Lenovoはエンタープライズシステムのビジネスにおいてはハイパーコンバージドシステムに注力する姿勢を鮮明にしており、製品ラインアップの拡大や販売パートナーの開拓によって国内市場への浸透を図っている。
HPE
米ヒューレット・パッカード・エンタープライズは、ハイパーコンバージドシステム専業ベンダーのSimpliVityの買収を完了し、HPEのProLiantサーバにSimpliVityのソフトウェアを搭載したハイパーコンバージドシステムの提供を開始した。SimpliVityは容量効率化機能やデータ保護機能に特徴がある。新たなアーキテクチャをもつハイパーコンバージドシステムが国内市場に投入されたことで、ユーザー企業や販売パートナーでの注目度が上がっている。
富士通
VMwareのvSANを搭載したアプライアンスを提供している。富士通のインフラ統合運用管理ソフトウェアを搭載し、工場出荷時に設定を済ませることで設置後すぐに利用可能であるといった点で差別化を図っている。直近の出荷実績は順調に増加しており、既存顧客に加え新規顧客への展開にも注力している。
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