Microsoftが進めるCopilot再編 「Microsoft Copilot」への移行で、企業への影響は?
Microsoftは、「Microsoft 365 Copilot」のアプリや利用体験を「Microsoft Copilot」に整理する変更を8月から段階的に進めている。Web版のURLも変更されるため、接続先を個別に制限している企業では、IT管理者によるネットワーク設定の確認が必要になる可能性がある。
Microsoftは、「Microsoft 365 Copilot」と「Microsoft Copilot」の名称や利用体験を整理し、「Microsoft Copilot」を中心とした新しい利用体験への移行を進めている。2026年8月から段階的に進められており、仕事や学校でMicrosoft 365 Copilotを利用するユーザーにも影響する。
今回の変更は、単にMicrosoft 365 Copilotの名称を変更するものではない。Copilotを利用するアプリやWebの入り口、ユーザー体験をMicrosoft Copilotに整理し、より統一された環境を提供することが目的だという。
Microsoft Copilotへの移行を開始、仕事や学校向けにも影響
Microsoftはこれまで、個人向けのMicrosoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotを、それぞれ別のサービスとして提供してきた。今回の変更では、両者のアプリや利用体験を整理し、よりシンプルで分かりやすいMicrosoft Copilotを中心とした環境へ移行する。これに伴い、Web版の移行も進める。
Microsoftの発表によると、2026年8月18日からWebアプリのURL変更を開始し、従来のMicrosoft 365 Copilotから新しいMicrosoft CopilotのWebアプリへ段階的に移行するという。
今回の変更は、個人ユーザーだけを対象としたものではない。仕事や学校のアカウントでCopilotを利用しているユーザーについても、アプリの名称やアイコン、ユーザーインタフェースなどが変更される。
だが、個人用アカウントと仕事・学校用アカウントのデータや権限が統合されるわけではない。アカウントの種類やライセンスに応じて、利用できる機能やデータへのアクセスは引き続き区別される。
CopilotのURL変更、プロキシやファイアウォールの設定に注意
企業のIT管理者にとっては、アプリ名称だけでなくWeb版のURLが変更される点にも注意が必要だ。
Microsoftは、2026年8月18日からWebアプリのURLを従来の「m365.cloud.microsoft」から「copilot.cloud.microsoft」へ段階的に移行するとアナウンスしている。Microsoft 365やCopilotについて、プロキシやファイアウォール、Webフィルタリングなどで接続先を制限している企業では、今回の変更が社内環境に影響する可能性がある。
Microsoftの管理者向けドキュメントでは、Microsoft 365の利用に必要な接続先として「*.cloud.microsoft」が指定されている。プロキシやファイアウォールなどで接続先を個別に制限している企業は、新しいURLへの接続を許可しているかどうかを確認しておきたい。IT管理者は、Copilotの利用環境だけでなく、ネットワークやセキュリティ製品側の設定についても確認しておきたい。
IT部門はアプリ名称とライセンスの確認を
今回の変更で企業ユーザーが混乱しやすいのが、Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotの違いだ。
今回変更されるのは、主にCopilotを利用するアプリやWebの入り口、ユーザー体験だ。一方、実際に利用できるAI機能やサービス、ライセンスは、契約しているMicrosoft 365やCopilot関連製品によって異なる。
企業のIT部門では、社内マニュアルや利用ガイドなどで「Microsoft 365 Copilotアプリ」と周知している場合、新しい名称や画面に合わせた更新が必要になる可能性がある。また、社内ポータルなどでCopilotへのアクセス方法を周知している場合は、Web版のURL変更についても確認しておきたい。
Microsoft Copilotを共通の入り口に、製品やライセンスは継続
今回の変更により、Microsoftは個人向けと仕事、学校向けに分かれていたCopilotのアプリや利用体験を整理し、Microsoft Copilotを共通の入り口として提供する方向を明確にした。
ただし、今回の変更で全てのCopilot関連製品がMicrosoft Copilotという1つのサービスに統合されるわけではない。「Copilot Studio」や「GitHub Copilot」「Security Copilot」などは、それぞれ異なる用途に応える製品として引き続き提供される。
企業ユーザーにとっては、Copilotを利用するアプリやWebの入り口がMicrosoft Copilotに整理される一方で、実際に利用できる機能やサービスは、契約しているMicrosoft 365やCopilot関連製品のライセンスによって異なる点に注意が必要だ。
今回の変更はただのアプリ名称の変更ではなく、MicrosoftがCopilotの利用体験をMicrosoft Copilotに集約し、用途ごとのCopilot製品やライセンスを引き続き提供する動きとして理解するのがいいだろう。
Microsoftが今後、Copilotブランドや各製品の位置付けをどのように整理していくのか、引き続き注視したい。
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