ミック経済研究所によると、2007年度は29.8%増の81.1億円になる事が見込まれている検索エンジン。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、検索エンジンパッケージ市場の出荷金額は、2006年度が前年対比19.3%増の62.5億円、2007年度が29.8%増の81.1億円になることが見込まれている。企業内検索における検索エンジンには、内部統制強化の流れからアクセスの認証・許可など、セキュアな情報管理が求められており、こうした背景から市場は高い成長を維持していくと予想される。
市場占有率を見ると、2006年度の出荷金額ベースではジャストシステムが13.6%で1位、2位のインフォコムが12.8%、3位のオートノミーが10.4%で、年々トップシェアと各社とのシェアが拮抗してきている。
ジャストシステム製品では「ConceptBase FAQ」が大手企業を中心に導入されており、市場全体のセキュリティに対する意識の高まりを受けて、シングルサインオンなどの機能を充実させている。インフォコムの「OpenText」は官公庁・国立大学・図書館・研究機関に多く導入されており、同社では博物館向けシステムも開発して導入を促している。オートノミーは動画や音声をテキスト化せずに検索できる製品を開発し、他ベンダーとの差別化を図っている。同社は2006年度には「IDOL K2」の売り上げが大幅に向上し、2007年度は海外実績のある製品を投入することから、さらなる伸びが予想される。
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