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「アプリケーションサーバパッケージ」シェア(2009年度)シェア情報アーカイブ

「アプリケーションサーバパッケージ」の市場規模とシェア情報を紹介する。

» 2010年06月15日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 ミック経済研究所の調べによれば、アプリケーションサーバパッケージ市場は2008年度の出荷金額が314.3億円、前年対比0.5%増と横這いであった。

 ローエンド製品は、無償の「Tomcat」やWindows Serverにバンドルされる「IIS」などにより、縮小傾向にある。一方ハイエンドは、大規模基幹システムのWeb化やSOA(サービス指向アーキテクチャ)化により、安定的な成長を続けてきた。2009年度は、経済減速がIT投資へブレーキをかけており、前年対比微減が予想される。

 2009年度の市場占有率(ベンダー出荷金額ベース)を見ると、日本IBMが34.4%で1位となった。VMwareで仮想化された上で動く製品の発売により外部クラウドに対応し、アマゾンなどの上で時間利用が可能になった。製造業が厳しい状況だが、引き続き金融業や官公庁案件を軸に、前年実績維持を見込んでいる。

 2位には、アプリケーションパートナー育成支援に注力している富士通が17.8%で続いている。大型官庁案件が下期にずれたが、通期での前年実績維持を目指している。3位の日立製作所は、14.9%。2008年度に続き、バージョンアップニーズを取り込み、下期の公共案件や、金融のATM関連でのバックヤードまでつながる大型案件を背景に、微増を見込んでいる。日本BEAシステムズを買収した日本オラクルは10.9%で4位に浮上した。製品統合も完了し、旧BEAユーザーへのアプローチを強化することで売上の維持拡大を目指す。

「アプリケーションサーバパッケージ2010/06/15」シェア(2009年度) (出典:ミック経済研究所)

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