2013年第1四半期、1202億円となった国内サーバ市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2013年第1四半期の国内サーバ市場規模は前年同期比4.4%減の1202億円であった。
同期のx86サーバの平均単価は54万円で、前年同期から20%上昇した。サーバ仮想化が広がったため、サーバのメモリやHDDの搭載量が増加し、平均単価を押し上げた。そのため、出荷台数はマイナス成長だったが、出荷額はプラス成長となった。
メインフレームは、金融業や官公庁向けに大型案件があったが、前年同期の多数の大型案件規模には及ばず、5四半期ぶりのマイナス成長となった。また、RISCサーバは前年同期のHPC用途向け大型案件の反動からマイナス成長、IA64サーバは通信キャリア向け大型案件が一巡しマイナス成長だった。
市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、1位のベンダーが26.9%で、5四半期連続の首位。x86サーバとメインフレームがプラス成長で、全体でも前四半期に続きプラス成長だった。2位のベンダーは19.7%。メインフレームで金融業と官公庁向けに大型案件があった。3位のベンダーは14.1%で、ビジネスサーバで金融業と運輸業向けに大型案件があった。
2011年から2012年は、スマートフォンの普及に伴い、ソーシャルやゲームなどのコンシューマー対象のインターネットビジネス向けの出荷が好調であった。しかし、2012年後半からは、インターネットビジネス向けの大口案件が規模を縮小し、サーバインフラ増設に一服感がみられている。
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