クラウドやBIなどと連携するためのカスタマイズ性を強化することも重視される同市場。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2013年7月時点で年商500億円未満かつ文書・ファイル管理を導入済みの中堅・中小企業に対し、導入済みの製品・サービスのうち最も主要なものを尋ねた結果、市場占有率(導入社数ベース)は、1位のベンダーが24.7%、2位が20.1%、3位が8.1%であった。シェア1〜3位のベンダーは2012年と2013年とで変化がなく、上位3社の製品が全体に占める割合も2012年は51.3%、2013年は52.9%とほぼ同じ値であった。
導入済みの製品・サービスのうち最も主要なものの端末環境を尋ねた結果、2012年から2013年にかけて、スマートフォンは7.0%から7.1%、タブレット型端末は8.3%から7.5%となり、ほぼ横ばいまたは微減となっている。スマートデバイスの活用では、ペーパレス化に加えて、すぐに在庫の確認と受注をおこなえたり、カタログに掲載された商材に関するネット上でのコメントを確認できるなど、インタラクティブ性を備えることが重要と考えられる。
今後、単一のパッケージでファイルの中身と所在の双方を検索できる製品・サービスを提供できれば、当該市場のシェアに変化をもたらす可能性があると考えられる。また、利用頻度の低いファイルをクラウドに退避させたり、分析ツールにファイルを渡すなど、クラウドやBIなどと連携するためのカスタマイズ性を強化することも、今後の要注力ポイントとみられる。
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