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業務用スマートフォンの導入状況(2014年度)IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)

IT担当者439人にスマートフォンの実態調査を実施した。導入状況、BYODの認可状況、セキュリティ対策状況、満足度、導入しない理由などが明らかになった。

» 2014年06月10日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 キーマンズネットでは、2014年3月12日〜2014年3月19日にかけて「業務用スマートフォンの導入状況(2014年)」に関するアンケートを実施した(有効回答数439件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の40.1%、一般部門が51.5%、ベンダーやSIerが8.4%という構成比だった。

 今回聞いたのは、導入、検討している業務用スマートフォンの「導入状況」「BYODの認可状況」「セキュリティ対策状況」「満足度」「導入しない理由」など、業務用スマートフォンの導入状況を把握するための質問だ。その結果、全体の導入率は27.3%で、導入している企業の65.5%は満足していることが明らかになった。

 なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承頂きたい。

中堅企業の業務用スマートフォン導入率が32.0%で大企業を超える

 最初に「業務用スマートフォンの導入状況」について尋ねた(図1)。「業務用スマートフォンを既に導入済みである」が27.3%、「業務用スマートフォンの導入を検討している」が4.1%、「業務用スマートフォンに興味があり、いずれは検討する」が8.2%、「興味はあるが、検討はしない」が26.4%、「今のところ関心がない」が33.9%と続く。まとめると、全体では27.3%が導入済み、12.3%が検討中という結果だ。

 この結果を2013年4月のアンケート「業務用スマートフォンの導入状況(2013年)」と比較したところ、「既に導入済みである」割合は、2013年からは3.8ポイント増加していた。特に101人〜1000人以下の中堅企業での導入済み割合は、2013年は24.7%、2014年は32.0%と、7.3ポイント増加した。

 ここ数年、大企業を中心に企業におけるスマートフォン、タブレット端末などの活用が増えたが、中堅・中小企業での導入も進んだようだ。今回の調査では中堅企業が大企業の導入率を上回っている。

 続いて、業務用スマートフォンを「導入済み」「導入予定」と回答した人に「導入済み」「導入予定」の「OS」について尋ねた。その結果、「導入済み」では1位は「iOS」で71.4%、2位は「Android」で56.3%、3位は「Windows Phone」で5.0%、同率4位は「BlackBerry OS」と「その他のOS」で2.5%という結果となり、iOS搭載のiPhone の導入が7割を超えた。

 一方、「導入予定」では、1位は「iOS」で74.1%、2位は「Android」で70.4%、3位は「Windows Phone」で20.4%、同率4位は「BlackBerry OS」と「その他のOS」で1.9%と続く。

 端末ごとにOSのバージョンが細分化され、管理が複雑になる可能性があるという点でAndroid端末は問題視される傾向があるが、iOS端末に続いてAndroid端末も7割以上が検討していることが分かった。

 iOS端末は、比較的バージョンが少ないという点やセキュリティ面で制御しやすい点、各携帯キャリアがビジネス向けにiOSでのソリューションを提供する点で、企業導入が進んだと考えられる。

導入状況 図1 導入状況
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