2014年夏から日本でも販売されたChromebook。米国では教育現場をはじめ法人市場での導入が進んでいるが、日本ではどうなるか?
2014年夏に日本国内でも販売が開始された「Chromebook」。米国では、低価格なハードウェアと管理、運用が容易なところから教育現場をはじめとして法人市場での導入が進んでいる。日本国内でも今後の導入が期待される「Chromebook」だが、その実態はまだまだ認知浸透しているとは言い難い。そこで今回は、企業で「Chromebook」を活用する際のメリットやデメリット、活用シーンなどを整理するとともに、セキュリティや運用管理面で考慮すべき点について紹介することで、製品検討の一助となる記事としたい。
「Chromebook(クロームブック)」とは、Googleが開発した「Google Chrome OS」(以下「Chrome OS」)を搭載したノートPCの総称だ。外観は一般的なノートPCと大差なく、液晶ディスプレイとキーボードを搭載した、クラムシェル型の筐体となっている。
Chrome OSは、Linuxをベースとして開発されたオープンソースのOS。Googleが開発したWebブラウザ「Chrome」を発展させたOSで、Webの閲覧とWebアプリケーションの動作に特化した設計になっている。
この記事ではChromebook、つまりChrome OSを搭載したクラムシェル型のノートPCタイプの端末について解説する。しかし最近では、Chrome OSを搭載した、別形態のデバイスも登場している。
「Chromebox」は、Chromebookから液晶ディスプレイとキーボードを廃して小型の筐体に集積したデバイス。手のひらに収まるサイズというから驚きだ。
さらにスティック型の「Chromebit」も登場している。こちらはディスプレイやテレビのHDMI端子に差し込むだけでChrome OSを利用できるという、いわゆる「スティック端末」。いずれも、Chromebookよりも更に低価格でChrome OSを活用できるということで、今後のChrome OS発展の立役者となる可能性もあろう。
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