データ消去の中でも、ソフトウェアによる上書きデータ消去が一般的だ。具体的には何をするのか。女性編集部員の個人所有PCのデータを消去してみた。
企業にとって貴重な情報資産が書き込まれた記録媒体が格納されているPCやサーバを処分する際には、万一の情報漏えいを防ぐためにも、データ消去をしっかり行う必要がある。中でもソフトウェアによる上書きデータ消去は、幾つかあるデータ消去の手法の中でも最もポビューラなものだ。
今回は実際にソフトウェアを利用して上書きデータ消去を行うことで、その使い勝手を検証していきたい。協力してもらったのは、グローバルでデータ消去ソフトウェアを展開しているブランコジャパンだ。具体的にどのようにデータ消去を行うのか、その方法について見ていこう。
最初にデータ消去を行うための環境を整えておこう。実際に用意するのは、データ消去のためのソフトウェアと消去対象のPCで、データ消去のソフトウェアはブランコ・ジャパンの「Blancco 5」を借り受けた。今回の実証ではCDからソフトウェアをブートしてデータ消去を行うが、ネットワーク経由やUSBメモリからの起動など環境に応じてデータ消去ソフトウェアのブート方法が選択できるようになっている。図1のパッケージが実際のデータ消去ソフトウェアだ。
このパッケージの中には、CDとライセンス管理に必要なドングルと呼ばれるUSBメモリが入っている。ライセンスの契約形態によるが、HDD1台ごとのライセンス契約であれば、事前に契約した分のライセンスがドングル内に格納され、消去を行うたびにライセンスが減っていくようになる。追加の場合はライセンスのみを購入し、ソフトウェアは同じものを使い続けることになる。
そして実際に消去を行うノートPC。キーマンズネット編集部の女性編集部員の所有物で、学生時代に購入したWindows XP搭載の「Dell inspiron 6000」だ。提供者いわく「学生時代のあられもない情報が残っているかもしれないので、確実にデータ消去をお願いします」とのこと。そういわれると興味がわいてくるが、実証内容とは関係のないことなので一気にデータ消去することにする。
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