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データ分析ツールの導入状況(2015年)IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)

» 2016年01月12日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

企業規模問わず、データ分析ツールは「表計算ソフト」が6割を占める結果に

 次に、データ分析や活用のために導入しているツールを尋ねた(図2)。その結果、1位は「表計算ソフトウェア(Excelなど)」で63.0%、2位は「汎用データベース(Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Serverなど)」で34.5%、3位は「Webログ解析ツール」で26.5%、4位は「レポーティングツール」で23.0%、5位は「データウェアハウス」で18.5%と続いた。

 1位となった「表計算ソフトウェア(Excelなど)」でもグラフ作成は可能だが、あくまでも主な機能は表計算がメインとなる。一方、データ分析をメインとしている「BIスイート(OLAP、レポーティング、テキストマイニングなどを含む)」の導入率はわずか17.0%と大きな差をみせた。どちらのソフトを使用しても“分析データ出力”が可能ではあるものの、企業規模・業種問わずに専門ソフトの導入ではなく、最もなじみのある表計算ソフトの活用が進んでいる現状が見てとれる。

データ分析ツールの導入状況 図2 データ分析や活用のために導入しているツール(複数回答)

業務部門の使用率が5割以上、しかしデータ分析ツールの導入までには至らず

 続いて、データ分析や活用ツールを利用している部門を聞いてみた。その結果、「情報システム部門」が47.0%、「営業部門」が37.1%、「財務・経理部門」が36.6%、「経営企画」が33.2%、「マーケティング部門」が29.2%となった(図3)。整理すると、IT部門は47.0%、業務部門は53.0%となった。

 関連して、業務部門から「自分自身でデータ分析を行いたいという要望があるか」と尋ねると、「要望がない」が54.4%、「要望はあるが、分析環境を提供できていない」が31.0%、「要望があり、分析環境を提供している」が14.6%という結果になった。まとめると、45.6%が要望があることが分かった。

 分析データの運用や作成を行っていたのはIT部門だが、特定の業種や業務に限らずユーザー部門で分析データを活用するケースが増えている。だからこそ、IT知識がなくとも分析結果を入手するツールを求めていることが本結果で明らかとなった。

データ分析ツールの導入状況 図3 データ分析や活用ツールを利用している部門(複数回答)

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