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死活監視だけじゃない、基礎から考えるネットワーク管理ツール入門IT導入完全ガイド(3/3 ページ)

» 2016年03月22日 10時00分 公開
[宮田健キーマンズネット]
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ポイント3:障害の予知と分析ができること

 情報システム部門において、トラブル発生時に「そもそも管理がまずかったのではないか」と問われるようなことは避けなければならない。つまり、障害が発生してから問題を把握するだけでなく、問題が起きないように障害の予兆を把握できなければならない。

 そのためには、平常時のネットワーク利用状況を分析し、普段と異なるような状況を見つけた場合にアラートが通知されるなどの機能が必要だ。何らかの予兆を検知したとき、メールや電話で管理者にアラートを発行するという機能があれば通知を見逃すこともないだろう。

ポイント4:無線LANに対応ができること

 オフィス移転のタイミングや働き方変革への取り組みなどで、これまでの有線ネットワークを無線LANに置き換える企業も増えてきた。このタイミングでは「無線LANに対応したネットワーク管理ツール」の導入も同時に検討したい。

 電波の到達状況やノイズの状況、アクセスポイント同士の干渉など、これまでの物理ネットワークとは全く異なる管理が必要になるからだ。アクセスポイントのベンダーが監視ツールを同時に提供している場合も多いため、無線コントローラーと同時に検討すべきだろう。

無線LANならではの管理が必要 図3 無線LANならではの管理が必要。AirWaveの例。機器、無線LANの状態管理だけではなく、ユーザーに提供しているネットワークサービスがどうなっているかを一括表示できる(出典:日本ヒューレット・パッカード)

ポイント5:内部統制やログ管理も視野に

 この他にも大企業であればネットワーク管理に対し、ログ管理のニーズや不正な通信の管理など内部統制の観点でも機能が充足しているかを確認しなくてはならないだろう。また、ツールによっては監視のために「エージェント」プログラムのインストールが必要になる場合もある。この場合、「エージェントの管理」もタスクに積む必要がある。多機能なエージェントをインストールするか、それともエージェントレスでも対応が可能なのかなども把握しておくべきだろう。

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