2016年第1四半期は、前年同期比6.2%減の216万台だった同市場。前年同期比10.1%減ながらも高いシェアを維持する1位ベンダーとは?
IDC Japanの調べによれば、2016年第1四半期(1〜3月)の国内タブレット市場の出荷台数は、前年同期比6.2%減の216万台となった。
ビジネス市場向けは同比31.1%減の61万台であった。マイナス成長の主な要因として、前年同期にあったような教育市場向け大型案件がなかったことや、大企業を中心としたタブレット需要が低いことが挙げられる。
タブレット市場全体を、ハードウェアキーボードが脱着できるデタッチャブル型と通常のスレート型で分けて見ると、デタッチャブル型は前年同期比94.1%増の45万台で、スレート型は同比17.3%減の171万台となった。デタッチャブル型の出荷比率は20.7%と徐々に高くなってきた。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは40.8%で、出荷台数は前年同期比10.1%減ながらも高いシェアを維持した。2位は通信事業者向け出荷が好調で、出荷台数が同比約5.7倍となり、シェアは18.2%であった。3位は9.4%、4位が4.8%、5位が4.1%となった。
デタッチャブル型は、タブレット操作はスクリーンタッチによるものが中心であったが、今後キーボード操作とスクリーンタッチを融合した使いやすいアプリケーションが増加することで、スマートフォンの延長ではなくタブレットとしての利用価値が向上するだろうと、予想される。
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