KeyConductors
AIを利用するだけならデータサイエンティストはもう要らない?
米Salesforce.comが自然言語処理や深層学習などの機能を組み込んだAI「アインシュタイン」を発表した。
米Salesforce.comは、2016年9月19日(米国時間)、自社で提供する各種クラウドサービスに自然言語処理や深層学習(ディープラーニング)などの機能を組み込んだ「Salesforce Einstein(Einstein/アインシュタイン)」を発表した。併せて、AIに特化した研究開発部門「Salesforce Research」も組織する。
Einsteinは、過去に米Salesforce.comが買収したAI技術を持つ9つの企業の技術を基にしており、「Salesforceプラットフォーム」上の顧客情報などのデータを学習ソースにして、同プラットフォーム上の各サービスで利用できる。
何が変わるのか、変わらないのか
「利用できる」といわれても、「業務の何が変わるのか」は、想像しにくいところかもしれない。
Einsteinを紹介する公式ブログでは、「Salesforce Marketing Cloud」でβ版のEinsteinを利用したeコマースサービス「ShopAtHome」の例として、AI(Einstein)を使うことで、顧客ごとの特性に合わせた個別のメール配信が可能になった結果、開封率を30%向上させるなどの成果を上げたことを示している。
一般に機械学習を利用するには、自然言語処理や学習モデルの実装や評価など、用途に応じて複数の専門的なスキルが必要とされる。さらに、データソースの整備、学習モデルのチューニングなど、実装には工数がかさみがちだった。しかし最近では、「Azure Machine Learning」や「Amazon Machine Learning」のように、クラウドサービスで簡単に利用できるものが登場している。両者とも環境を構築する工数を削減できる点が利点だ。
Einsteinも、これらと同様に、データサイエンティストを抱えていない企業であっても利用できるAIとして提供されることになりそうだ。
特にEinsteinは、Salesforceプラットフォームに特化しており、開発環境も標準の「Lightning」を利用できる。従来の環境から変わらずにアクセスできるため、既存ユーザーやインテグレーターにとっては導入しやすいAI機能になるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Gemini Notebook」になって何が変わった? NotebookLMからの変更点をおさらい
-
2
「AIを盗む」のではなく「AIを動かす」ために Googleが捉えた攻撃者の異変
-
3
Googleの自動化ツール「Workspace Studio」×Gemini、4つの業務効率化アイデア
-
4
なぜ「情シス不在」でもIT化が回る? 39人の町工場が15年かけて見つけた答え
-
5
7歳からのLinux愛好家が、なぜ今「Windows」に? OSの見方が変わった理由:896th Lap
-
6
そのIT資格、これからも評価されますか? 5年のデータで見る「廃れる資格」「化ける資格」
-
7
生成AIで減る作業時間、残る確認と責任 ITエンジニア1265人調査
-
8
ゼロから分かる「Python in Excel」 プログラミング未経験の筆者がデータ分析してみた
-
9
M365 Copilotを配っても「使われない」 でもAI活用が進んだ福島県庁の"逆張り"戦略
-
10
「Copilot、Word文書まとめて」で社内全滅? 勝手に増殖するAIウイルスで大騒ぎ:895th Lap
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー