7つのITトピックス 2018
2018年、セキュリティ対策の投資先で人気なのは?(3/3 ページ)
大企業と中小企業の対策に大きな差、今後導入される製品で最も多いのは?
最後に、どのようなセキュリティ製品が導入されているのかを具体的に見ていこう。図5の通り、「マルウェア対策(アンチウイルスなど)」(87.2%)、「ファイアウォール」(74.3%)と最低限の対策といわれる項目が上位2位に挙がった。3位以降には「フィルタリング」(55.5%)、「データ暗号化(ファイル暗号化など)」(49.4%)、「メール誤送信対策」(43.2%)などが続く。上位2位の項目は従業員規模による大きな違いはなかったものの、3位以降の項目となると、100人以下の中小企業では他の企業規模に比べ対策率が大幅に低く、対策不足が顕著に表れる結果となった。
一方、今後導入の予定があるセキュリティ対策製品や技術を尋ねた設問では、導入済みと同じく「マルウェア対策」が18.8%と最も多かった(図6)。導入率の低かった「次世代ファイアウォール」は12.7%で2位と順位を上げた。次いで「メール誤送信対策」(11.5%)や「データ暗号化」(10.9%)、「UTM(統合脅威管理)」(9.7%)、「モバイルデバイス管理(MDM)」(9.6%)などが上位に挙がっていた。脅威の巧妙化を受け、既知のマルウェアのみを検知するアンチウイルスは限界か、といわれていた時期もあったが、昨今では多くの脅威情報や検体をAI(人工知能)で分析、特徴点を抽出することにより未知のマルウェアを検知するという新たなアプローチのアンチウイルスも登場し、再び注目を浴びている。セキュリティ対策の基本であるマルウェアの検知は時代に合わせ対策レベルも上げていきたいものである。
以上、今回は企業におけるセキュリティ対策の実態を紹介した。2018年に入り間もないが、既に仮想通貨取引所への不正アクセスによる仮想通貨流出といった大きなニュースが飛び込んできており、ビジネスをする上では、より強固なセキュリティ対策が求められるようになっている。
一方で、冒頭で紹介したビジネスメール詐欺などの脅威も高まっていることから、これからはセキュリティ担当者だけでなく、事業部門やバックオフィス部門のセキュリティリテラシーを高めることにも注力しなければならないだろう。今後もセキュリティに対する課題は増加する一方になりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
7つのITトピックス 2018
2018年のIT戦略は? 注目のテーマ別に読者のIT投資意向や課題を調査。何を課題に、どんな対策を検討しているかを浮き彫りにする。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoftが進めるCopilot再編 「Microsoft Copilot」への移行で、企業への影響は?
-
2
Windows更新後、ローカルサインインも不能に Microsoftが定例外更新で修正
-
3
神戸市、Copilotの弱点を「Dify」でどう解決? あえて自前でAI環境を構築した理由
-
4
AI導入は6割、でも8割超が「チャット止まり」 業務自動化まで進まない原因は?
-
5
「Gemini Notebook」になって何が変わった? NotebookLMからの変更点をおさらい
-
6
「AIで資料は作れるけど、増えすぎた」を解消するNotebook機能とは?
-
7
「規定を探す時間」をAIで短縮 豊川信用金庫が生成AIを職員のFAQに活用
-
8
AIを入れても仕事は変わらない? アビームとNotionが「企業ナレッジ」に注目する理由
-
9
iPhoneが「再起動後だけ」落ちる怪……犯人は40年前のUNIXコード なぜ今も?:897th Lap
-
10
AI人材を採用できない中小企業、専門家を「必要な時だけ」活用する支援サービス
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー